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ウェルビーイング(Well-being)って何?part-1


ウェルビーイング(Well-being)とは

かわうち)先生、ウェルビーイングってなんでしょう。

なぐも先生)そうだね、一番堅いスタンダートな定義として「身体・精神・社会的に満たされている状態(WHOの定義)」という言い方をせざるを得ないんだけど、まあそう言ってもよくわかんないんだよね。

かわうち)うう。

なぐも先生)昔は「イルビーイング(ill-being)」って言葉しかなかったんですよ。そこから、病気じゃない=風邪ひいていないってことだけじゃないねと気づいて。孤独じゃないとか、メンタルが病んでいないとかを含めないと、”良い状態”とは言えないんじゃないかってことで、Wellの言葉がくっついてWell-beingっていうのが出てきた背景があるんですよね。

昔はマイナスのところしか見ていなかったのが、マイナスじゃないところをなんと言ったらいいのだろうという考えが出てきたんだよね。

今の感覚で言うと衣食住ができていて、仲間がいて孤独じゃなくて、自分らしく生きている状態って感じだと思うんですよね、まあ整っていることだな、サウナみたいだけどな

かわうち)整っていること!
確かに、ぼや〜とどっちつかずな状態よりも整いたいなって欲、あります。
でもこのマイナスじゃないことに目を向けられるのって、世の中が経済的に豊かになったからこその視点なのではないですか?

なぐも先生)うん、それはもちろんあるよね。
昔は病気になったら死ぬしかないという時代もあったわけだけど、ワクチンが出てきたり、医療が発達するようになってくるとなかなか病気自体がそんなに深刻じゃなくなるよね。

あとは貧困状態から脱却する国がたくさん出てきて、義務教育もあれば参政権もあるし、いろんな条件が整い始めてきていると言うところから、まあ人間も、なんていうかな、欲張りになっていくところもあるね。もっといい状況、もっといい状況と考えるようになってくるわけです。

今の日本、まあOECDの人たちにとっては何が整った状態なんだろうかという問いに対して、お金だけじゃないし、病気でない状態だけじゃないよねっていう考えが広がっていっていると思うんですね。

なぐも先生のWell-beingが高まる瞬間

かわうち)お金だけじゃないし、病気でない状態だけじゃない、、じゃあ、なぐも先生にとってのウェルビーイングが高まる瞬間って、どんな時ですか?

なぐも先生)はっはっは。グッドクエスチョンだね。
僕はね、いろんなウェルビーイングの感じ方をしているような気がしますね。

かわうち)気になります!

なぐも先生)いやあ単純なことでいうとさ、仕事終わって気の置けない仲間と一緒に飲むビールのプハ〜みたいなのあるじゃない。あの後だね。あれもね、ヘドニックウェルビーイングっていう、なんていうかな解放された、ご苦労さん!って感じの時もあるし、

仕事に夢中になっている時も結構ウェルを感じることってあるんですよね、没頭して何か突き抜けている感じがする瞬間っていうか。フロー状態っていう人もいるけど、何か集中してやり遂げようとしている時、やり遂げた時もそうだと思うし、

家族が大過なく一緒にご飯食べている時もよかったと思うし、、
何パターンかある気がしますね。

Well-beingを"はかる"って?

かわうち)瞬間的なものからしみじみ思う系まであるんですね!
となると、そんな色んな側面をもつウェルビーイングを指標化するのって大変じゃないですか?

なぐも先生)これも夢中になっているうちにできちゃったんだけど、難しくないのかって言われれば難しいことをやっているんだと思っていますけど、モチベーションがはっきりしていたから、迷いがなかったという感じなんですよ。

かわうち)そのモチベーションについても知りたいです。

なぐも先生)まあ何段階もあるんだけど、一番目先のことでいうと、4,5年くらい前からスマートシティの仕事をやり始めていて。デジタル化の議論が濃厚になっていった時代があるんですね。デジタルガバメントとかスマートシティとか地域DXとかいろいろな言われ方をするようになって、まあAIだとかロボットだとかIoTだとかカタカナがいっぱい並ぶような。

で、それ自体は新しいことをやる、やや夢に満ちたところがあるんだけれども、自分の喜びとか幸せとかと結びつかないじゃないかと、なんのためにやっているんだっけ、誰のためにやってんだっけというのが、だんだんわかんなくなっちゃう。そう考えるとデジタル化するってことはその結果幸せを感じやすくなる、暮らしやすくなったねと実感に届かないと意味ないんじゃないかと問いの中で、じゃどうやって実感するのって言った時に、

僕のバックグラウンドは、メジャーメントっていう”はかってマネジメントする”っていうのを企業でずっとやっていたもんだから、必然的に”はかること”が頭に浮かんだんですよね。
管理会計学っていう世界なんですけど。まあ最近だとデータサイエンスって言葉で目立つようになっていますけどね。

かわうち)なるほど…まちづくりの効果測定をしたいという視点から始まったんですね!


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