コロナ禍で感じたことを語ってみた

ありがとうコロナ

コロナは果たして私たちにとってすべてマイナスだったのだろうか。人それぞれ答えは違うと思うが、私の場合はノーだ。「オンライン授業」はコロナ禍がもたらした最も大きな恩恵のひとつといえるだろう。授業を受ける場所を選ばず、カメラがオフであればお菓子だって食べ放題。テストもバレなければ友達と受けることが出来る。私自身正直なところこのシステムで何単位も得をした。こんな話をした後に言うのもなんだが、企業でも在宅ワークが推し進められ、働き方を改めて考えるきっかけとなった。コロナが5類感染症とされた現在でもたくさんの企業で在宅ワークは未だに行われている。すなわち従来の業務のなかでわざわざ出勤する必要が無いものがたくさん洗い出されたのである。

コロナ禍での人脈形成

コロナ禍の大学生活で人と会う機会はたしかに減ったと思う。しかしそれと友達が出来ない、というのはまた別問題だと感じる。コロナ禍以前に大学生活を送っていた人は、コロナ禍に生きる私たち大学生に「大変だね」と声をかける。そしてその後に「友達とかどうしてるの」ともよく聞かれる。今の時代、人と繋がるツールはいくらでもある。Instagramで「#春から○○ 」と検索するだけで同じ大学の人が多くヒットする。コロナ禍の人脈形成において、上手くいく人とそうでない人の差は、「情報収集力」と「自分からコミュニティに飛び込んでいける勇気(発信力とも似ている)」だと感じる。コロナ禍以前は自分が聞き耳を立てなくても何気ない会話から新しい情報を得たりすることが出来る。しかし人と会う機会が減ったコロナ禍ではそれが出来ず、様々な発信を自分から能動的にキャッチし、自分からも発信していくことが求められると個人的に強く感じた。以後少しだけ私の経験を語るので気が向いたら読んでみて欲しい。

準硬(JUNKO)と私

2021年の春、大学生活が始まり、部活動・サークルだけは唯一対面での活動が許されていたため、どこかに入ってコミュニティを作っていきたいと思っていた。第一候補はフットサルサークルだった。TwitterのDMで連絡を取り合って見学に行った。楽しかったし入ってみようかとも思ったが、一発目で決めてしまうのももったいないと思い、その次は準硬式野球部の練習に体験に行くことにした。実際に参加してみると驚くほど野球が楽しかった。小3から高校まで野球一筋でやってきたが、高校野球独特の理不尽に嫌気がさし、それと同時に野球の本来の楽しさも忘れていたため、大学では野球以外をやりたいと思っていたのだが、準硬式野球部の練習に参加したその日に思いが一転した。その日のうちに入部を決め、実家にあったユニフォームを送ってもらった。今ではキャプテンを務めさせてもらい、野球経験者だけでなく未経験者も含めて全員で楽しく野球をしている。
今改めて考えると、高3の最後の夏の大会がコロナで中止になってしまったことが野球を再びやりたくなった理由のひとつではないか。きっとどこかでやりきれなかった気持ちがあったのだと思う。その気持ちが私を準硬式野球部に導いてくれたんだとも思う。こういった意味でも、再び野球の道に引き戻してくれたコロナに感謝している。

レアな存在

最後に、コロナ禍に生きた学生は2000年以上の歴史の中でほんのわずかな中でその当事者となれたことに今となっては光栄と思う。自分がやりたいこと、なりたいことに向かって自分自身がハンドルを握り、アクセルを踏まないと進んでいけない、という経験を出来たことはとても貴重であり、コロナ禍だったからこそ顕著に現れただけでコロナが治まってもその姿勢は忘れていけないと思う。

#いまコロナ禍の大学生は語る

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この文章は、「#いまコロナ禍の大学生は語る」企画に参加しています。
この企画は、2020年4月から2023年3月の間に大学生生活を経験した人びとが、「私にとっての『コロナ時代』と『大学生時代』」というテーマで自由に文章を書くものです。
企画詳細はこちら:https://note.com/gate_blue/n/n5133f739e708
あるいは、https://docs.google.com/document/d/1KVj7pA6xdy3dbi0XrLqfuxvezWXPg72DGNrzBqwZmWI/edit
ぜひ、皆さまもnoteをお寄せください。
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