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在宅介護の実際・・・①

皆さんこんにちは、長 幸美です。1月も半ばを過ぎ、もうそこに2月の声が・・・早いものですね!

さて、私はというと・・・

先週から父の動きがとても悪くなり・・・どうしたものかと思っているうちに、あっという間に褥瘡ができ・・・(本当にあっという間💦)。訪問診療の先生に相談し、皮膚科に繋いでもらう・・・という事態に・・・!

これを機会に、在宅の生活について考えてみたいと思います。

父は糖尿病があります(父の兄弟は全員が糖尿病・・・)。そして、しっかりと認知症(困💦)・・・糖尿病の方は、三大合併症として、「網膜症、腎症、神経障害」が挙げられていますが、それ以前に、皮膚疾患が悪化しやすく治りにくい・・・ということもあります。そして、末梢神経障害があり、血流も悪くなっていたこともあると思います。あっという間に悪化してしましました!!

さて、そうなると大変です。ただでさえ、動きたがらず、傾眠傾向がある父。踵にある褥瘡の痛みのために、さらに動かず・・・ほんの5m程度の移動に途中で休憩を入れないと動けない状態・・・さらに手引き誘導のほか、後ろからズボンを持ち上げるように補助しないと歩けない・・・日中はソファに座り、うとうと・・・足の痛みのためにさらに姿勢は悪くなり、動かない、ずり落ちていく・・・悪循環の始まりです・・・在宅での限界を感じました。

さあ・・・こんな時に皆さんの医療機関・介護施設ではどのように支援されるでしょうか? この文章をお読みになっている当事者の方もおられるかもしれません。どうなさいますか?

家族で1時間に1回の体位交換・・・これは本当に大変です。まずできないと考えていいと思います。私は仕事をしているため、1時間おきにトイレ誘導をして・・・というのは、不可能に近いです。そして、仕事の合間を縫って通院解除・・・3mも歩けない父を、一人で車に誘導して、連れていくのは、不可能に近いものがあります。仮に車に乗せられても、連れて行った先にどうやって車から降ろすか・・・至難の業です。

そんな時に本当に助けられたのが、在宅医療を行う先生と訪問看護師さん、そして何より小規模多機能の皆さんです。

在宅医療を行う先生は、必要な医療に繋ぎ、訪問看護師へ特別指示書を書き、毎日処置に来てくれることになりました。特別指示による訪問看護ですから、医療保険の対応です。土日からの開始でしたが、スムーズで本当に助かりました。

小規模多機能のケアマネさんは、すぐにベッドと除圧のためのエアーマットを手配し、その日の夕方セッティングをしてくださいました。さらに、当日は緊急対応をしてくださり、ショートステイで家族の休養も考えてくださいました。

我が家の場合・・・小規模多機能を利用していたためスムーズだったのかもしれませんが、高齢の母が何を望んでいるのか、父の認知症の度合いも踏まえて生活が継続できるために提案していただけるのは本当に助かります。認知症の周辺症状で攻撃的になり、家族に当たり散らすときにも、駆け付け寄り添ってサポートしてくれています。これは地域密着型・・・さらに小規模だからこそできることかもしれません。

今年の改定でも、「かかりつけ医」「かかりつけ薬剤師」という役割について、かなり議論されてきました。この「かかりつけ機能」を担う方にとって、とても大切なのは、相手は「生活するヒト」だということだと思います。生活は24時間365日、絶え間なくお休みなんてありません。その「生活するヒト」を先生おひとり、訪問看護師さんなど、少数人数でカバーしていくには、本当に無理があると思います。地域の中での「生活者である患者」を中心といたネットワークをどう作っていくのか、というところがポイントになってくると改めて実感した出来事でした。

「この方が地域で暮らしていくために何が必要か・・・」

地域包括ケア・・・本当に深いなあと思います。真摯に対応していけば、きっと診療報酬や介護報酬はついてくる・・・と信じたいです。


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