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在宅介護の実際・・・⑩

こんにちは☀️「#医療系事務職員応援隊」の長幸美です。
暑い😵☀️💦夏、如何お過ごしでしょうか?
今年の夏は本当に暑いですね🥵
暑さでぼ〜ッとしてしまいそうですが、立秋、暦の上ではもう秋です。

さて、8月1日、グループホームに父が入所しました。このご時世ですので、もちろん面会はできません。母は、相変わらずですが・・・この2ヶ月くらい、かなり厳しかったのでなんだかぽか〜んと間が空いている感じといいましょうか。

そんな中で、自宅で暮らしづけるということ、地域包括ケアの中で医療機関、介護サービスなど、どんなことが必要か考えることが増えてきました。

地域包括ケアシステムは、要介護状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることを地域全体で考えていこうという仕組みのこと。
今は隣の人がどんな人が住んでいるか? 知らないことが多いと思います。
地域の行事にも参加しなかったり、ただ寝るだけの住まいだったり、地域との関係が希薄になっているように思います。
仕事をしていてもこの傾向があって、ひとこと声をかければ良いことを、隣同士でメールやチャットで済ませてしまうこともあります。
「お願いします」「ありがとう」「お疲れさま」こんなちょっとした声かけがなくなってきています。どう考えてもうまくいくはずがありません。

在宅での生活は、24時間365日お休みはありません。どれだけ介護や看護のサポートを受けていても、全てがカバーできるわけではありません。特に老老介護や介護者が仕事をしている場合など、十分に手当てできない場合もあります。看護は看護、私は医者だからと言っていたら、生活者である高齢者は置いてけぼりを食ってしまいます。
日々状態は変わります。
良い時もあれば悪い時もあります。
昨日はできたのに、今日はできない・・・ということも増えてきます。
少しずつ変化しながら、緩やかに落ちてゆく・・・やるせないけれど、ひとは生まれた時から死に向かって一歩づつ歩みを進めているのです。

その生活の中で、食事の大切さを痛感しています。
我が家は、ある意味食事については無頓着だったかもしれません。
父は兄弟が多く、戦時中は食べられないこともあったのでしょう。
とにかく白いご飯をお腹いっぱい食べること、出されたものは何でも食べることをとても重要視していました。

認知症になっても「食べる」ことについてはうるさかったです。美味しいね〜、と言いながら、出されたものは何でも食べる・・・そんな父でしたが、症状が進んでくると、味がわからなくなったのか、子供の用に好き嫌いがはっきりしてきて、数種類のおかずをアレコレと食べることもなくなり、食も細くなりました。
同じように作っても、おかずには目もくれず、白飯だけを食べていることもありました。
褥瘡ができたのもそんな頃です。いろいろな文献を見てみると、タンパク質は毎食必ず摂るくらいでも良いそうです。皮膚にとっても、脳神経の細胞にとっても重要なものだとか・・・この一年は「タンパク質を摂る」「動物性、植物性どちらも取る」ことを意識してきました。

食べなくなってきて気が付いたことは、あれこれ食べないので、いろいろな具材を一緒に調理してしまいたくなるということ・・・です。
これは気を付けないといけないな、と思いました。
例えば、お味噌汁・・・「野菜たっぷり」「具だくさん」と言ってしまうと聞こえはいいのですが、お味噌汁も同じようなものになってしまいます。
いつも入っているものは同じで・・・代り映えしない・・・これでは飽きてしまいますよね。それよりも、お出汁をしっかりと取って使う具材も変化をつけると、結構食べてくれるということにも気づきました。確かにおいしいですよね。

ワンパターンになりがちな食事、もともとあまり料理が得意ではないので、さらにパターン化してしまいがちで、写真を撮っていたのですが、あまり意識が変わらず・・・Instagramに投稿することにしました・・・クリニックの先生や訪問看護師さんにも食事の内容を聞かれるのですが、実際の食事の量も記録ができるため、これは結構よかったです。今日は品数が少ないな、色味が足りない・・・よく見ると緑黄色野菜がない・・・など。気付くことも多かったです。バランスをとるためにも役に立ちました。
そして、つらいなあ~と思うときでも、皆さんからの「いいね」やコメントで、励ましてもらえたのもよかったです。
美味しそう!と言ってもらえると、よし明日も!!と単純な私はすぐに有頂天に(笑)

それから、食事の形状、具材の大きさです。父はまだかむ力も飲み込む力も残っていますが、トマトの皮やお肉の筋など、少し硬いものは飲み込むことができずに、吐き出してしまいました。レンコンや筍、ニラ、もやしなども・・・筍は穂先だけはよく食べていましたね。
逆に、柔らかすぎて、混ざってしまったものも嫌いなようでした。例えば、くたくたになった野菜スープの具、おじや、炊きすぎて形がなくなった肉じゃがやシチュー、炒め過ぎた玉ねぎやピーマンのようなものです。
食べにくそうだからと、細かく切ってしまうのもよくないようです。
柔らかくても形がしっかりしているものを好んでいたように思います。
見た目って大事なんだなあと思いました。

高齢者は軍手にビニール手袋を重ねてはめているような感覚だと、テレビで見たことがあります。このためにお箸が使いにくくなるそうです。
このため、スプーンやフォークで食べてもらおうとしたことがありますが、これもうまくはいきませんでした。そもそも、スプーンを使う習慣がなかったのです。

父はグループホームにお世話になることになりましたが、仕事柄、地域医療を支える先生方や医療スタッフの方々とお会いすることが多いので、こういったことを伝えていけるといいなと思います。まだまだ、母が家にいますので、介護生活は続きます。食事って一番の楽しみですよね。楽しく、おいしく食事ができるようにこれからも楽しんで作ろうと思います。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。皆さんの工夫も教えてくださいね。

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