見出し画像

MRさんの医療連携

こんにちは、長  幸美です。先日、山形県鶴岡市の「みどり町文庫」でMRさんお二人のお話をお聴きしました。こんな連携もあるのか!!ととても感銘を受けたので、皆さんにもご紹介したいと思います。

■「MR」とは

MRはMedical Representatives(医療情報担当者)の略で、製薬会社などに所属して医師や薬剤師などの医療関係者に対し自社の医薬品を販売するとともに、その情報を伝えるのが主な役割です。

私自身は「薬品会社の営業職」という印象しかありませんでした。(ごめんなさい💦)

「自社の医薬品」を紹介することを媒介に、薬局や様々な医療機関の先生方と直接面会し、話をするスペシャリストです。昨年はテレビドラマの中でも取り上げられ、注目を集めましたね。

■医療機関をつなぐ担い手

MRさんの活躍するフィールドは「医療機関の先生方」との接点が多いのです。しかも、「医薬品」の視点から地域の患者さまのお困りごとを感じ、各科の先生方や多職種をつなぐ担い手になることができます。これはすごいことですよね。

お話の中でエピソードを紹介してくださいました。あるとき訪問先の診療所でドクターに招かれて診察室に入ったそうです。そこで、うつ病だった患者さんに「今生きているのはこの薬のおかげです。ありがとうございました」とお礼を言われたそうです。「うつ病の方は自分が「うつ病」だとは考えていない。はじめは、何となく体がだるい、きつい、寝ても疲れがとれない・・・といった体の異変が主になっている。」という場合が多く、なかなか改善されないことも多いと思います。そんなときには近くの内科を受診するでしょう。しかし心のストレス等で異変が起きている場合、症状は改善せず、何年も苦しんで、徐々に悪化して・・・最後に精神科を受診されたときには、症状は重くなり、治療にも時間がかかる状況になっていることもあるそうです。そんなときに、地域の内科の先生と精神科の先生をつなぎたい・・・と連携を意識されたそうです。

「医療難民」はこんな風に作られていく場合もあるのかもしれません。そう考えると身近にあるのかもしれませんね。

それ以上に、MRさんはお薬を通して患者さんとつながっている!素晴らしい仕事ですね。

■自宅介護の視点から

私も両親と同居しています。85歳を過ぎ、二人とも認知機能も低下してきています。自分から発信する力も衰えてきます。私は二人姉妹ですが、私たち姉妹がどう頑張っても、自宅介護・・・24時間365日支えていけるものではありません。介護事業所の方の力を借りながら、何とかやっていますが、仕事をしつつ高齢者の介護をしていくことはかなり難しいものです。

専門医とかかりつけ医をつなぐ役目・・・素晴らしいことであり、地域包括ケアを支えていく役割とになっているのだなあ~と感じました。

私自身本当に小さな存在です。地域の中での生活者として、医療と介護、地域医療、生活・・・地域、つなぐことに少しお役に立てればと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?