ポーカープレイヤーのためのマニラ滞在マニュアル
はじめに
この記事は無料で読むことが出来ます。ポーカープレイヤーではない方にも役立つ内容になっています。気合を入れて書いているので、無料で読める最も詳しいマニラ滞在における日本語記事だと思っております。この記事を読んで今後マニラへ行くプレイヤーが増えることを願っております。
執筆者は、マニラにて4ヶ月程滞在しポーカー専業活動を行なっておりました。その滞在経験をもとに今回の記事を執筆しております。詳細については以下のnoteに記載しております。
鬱病無職、ポーカープレイヤーになる -自己紹介記事-
noteについては基本無料で公開しておりますが、この記事を気に入っていただいた方や私の執筆活動をサポートしていただける方に対して、144円の値段設定をしておりますので購入していただけますと幸いです。
マニラについて
英語が公用語でアジア圏の中ではかなり英語が通用する国です。
アクセス手段
日本からマニラへは飛行機で5時間程度かかります。安い経由便もありますが、直行便が一番楽だと思います。特にLCCのセブパシフィック航空は早い時期に予約すると片道2万円程度でチケット発券できます。雨季は台風が来る可能性があり、飛行機が止まることがあるので注意が必要です。
気候
マニラでは年間を通して平均気温が高くなっており、日中の最高気温は30℃を超えることが多いです。一方、室内の冷房はガンガンに効いているので長袖は必須です。気温差で体調を崩さないよう気をつけてください。
主に乾季(12月〜5月)と雨季(6月〜11月)に分かれています。乾季は非常に暑く、日によっては最高気温が35℃前後まで上昇します。雨季は非常に天候が不安定で、スコールと呼ばれる雷を伴う雨が1〜2時間降ることがあります。日本の梅雨のように長時間降り続ける雨は少ないです。雨が続くと道が冠水することがあります。
治安
治安は東南アジアでは一番悪いのではないかと個人的には思います。しかし、ドゥテルテ元大統領の政策のおかげで、ある程度好転したと聞いております。それでもなお、カバンの置引にあった、スマホをバイクでひったくられた、などの話を聞くので注意は必要です。治安以外にも交通事故は多くなっており道路横断の際は気をつけましょう。万が一のために、海外旅行保険への加入をオススメします。
通信手段
携帯のSIMカードは空港で購入可能です。SMART社とGlobe社の2社が主要キャリアで、私はSMARTを利用していました。日本で通信環境を用意してくるよりも安く済ませられます。ahamoや楽天モバイルでは追加料金なしで海外での通信が可能ですが、長期滞在するのであれば現地のSIMカードを持っておくのをオススメします。プリペイド式で、通信容量を使い切ったらアプリからチャージできます。
物価
物価は日本の1/3から半分くらいです。人件費が安く、人件費がメインのマッサージや外食などは安い傾向にあります。一方で、雑貨などは日本と値段があまり変わらない傾向にあると感じました。
ポーカーについても低いレートのテーブルからあり、ポーカープレイヤーにとって海外遠征の最初の都市に選ばれることも多いです。
31日以上滞在する場合
日本国籍であれば、フィリピンでの観光目的の滞在は30日までノービザで可能ですが、それ以上の滞在には手続が必要です。31日を超える場合は、一度フィリピン国外に出国するか、入国管理局のオフィスにて観光ビザの延長手続を行いましょう。延長は1ヶ月ごとで最長3年まで滞在できます。ビザを延長して合計6ヶ月以上滞在した場合、出国証明書(ECC)が必要になるとのことなので、注意してください。代行業者に依頼することもできます。
またフィリピン入国の際には30日以内の出国航空券が必要です。チケットが無いと飛行機搭乗を拒否されます。長期滞在予定者は捨てチケットを用意するか日程変更可能なチケットを取りましょう。
マニラ首都圏内の移動
マニラには優れた公共交通機関が少なく、ラッシュ時には渋滞が数多く発生するため、各拠点間の移動はとても難しいものとなります。
私は5,000ペソの自転車を買って移動していましたが、安物のせいか2ヶ月経たずに壊れてしまったこと、一部治安の良くない地域があること、交通事故が日本と比べて格段に多いことからオススメはしません。
ニノイ・アキノ国際空港国際空港(NAIA)
マニラに来る人のほとんどがこの空港に降り立つかと思います。ニノイ・アキノ空港はかつて世界のワースト空港ランキング1位に選ばれる空港でした。特にターミナル1はひどかったそうです。
しかしこれも昔の話です。やはりドゥテルテ元大統領のおかげなのか、かなり好転したと聞いております。特にターミナル3は早朝便用のカプセルホテルやレストランやお土産店など揃っており、利便性が高いと感じます。
日本人がよく使う航空会社は以下のターミナルとなります。各ターミナルはそれぞれ遠く離れており歩いて移動することは厳しいです。空港シャトルバスが20分ごとに出ていますが時間通りの運行とならない場合も多く、タクシーやGrabを使った方が無難かと思われます。
クーポンタクシー
空港から所定のエリア内であれば一定料金で乗れるシステムです。少し割高ですが、ぼったくり等の料金トラブルの心配なく利用できます。私は利用したことがありません。
エアポートタクシー(黄色いタクシー)
車体が黄色であり、空港を起点に動いています。認可を受けており比較的安全に利用できます。料金はメーター制ですが交渉となる場合もあります。初乗り運賃は70ペソです。たまにぼったくられるそうです。私は利用したことがありません。
流しのタクシー(白いタクシー)
レギュラータクシーと呼ばれています。料金はメーター制ですが交渉となる場合もあります。初乗り運賃は40ペソです。メーターを使えばGrabよりも安く移動できます。夜中や遠距離の場合はほとんどがメーターを使ってもらえず交渉制となります。ぼったくりや強盗などのトラブルに遭うことも多いそうです。
私はGrabが捕まらなかった時に数回利用しました。交渉する場合はGrabと料金を比較してぼったくられていないか確認しましょう。外国人だからなのかお釣りは少なく返ってくることが多く、少ないと言ってもチップやらお釣りがないやら言われるので、諦めるか小銭を用意しましょう。クレジットカードは使えません。
また、タクシー強盗は最近少なくなっていると聞いてましたが、つい先日、じぇいそるさん(@jaysol_brothers)が以下のTweetのような強盗に遭っています。利用の際は細心の注意を払うようにしてください。何かあったら911に電話してください。現地の警察につながります。
Grabなど(配車サービス)
マニラにいくつかある配車サービスアプリのひとつです。Grabはシンガポールを中心に東南アジア圏で普及しているアプリで、Uberの東南アジア版と考えてもらえば大丈夫です。東南アジアを旅行する人にとって必需となるアプリです。Grabでは、配車サービスの他に、食べ物のデリバリーもできます。利用に関しては以下の記事を参考にしてください。ラッシュ時や雨天時には捕まりにくい傾向にあります。
ジプニー(乗合タクシー)
現地民の移動の足となっています。1回20ペソ弱で利用できます。利用に関しては以下の記事を参考にしてください。
私はパサイ地区からRWMに移動する際に2回利用しました。乗り方がよく分からず、降り方もよく分からなかったので、行きたい場所にいけない可能性が高く、あまりオススメはしません。ひったくりやスリの被害もあるそうなので気をつけてください。
バス・電車
マイナーですが市内各地にバスが運行しています。また、パサイ地区からオルティガス地区間に電車が走っています。
地下鉄(2027年開業予定)
現在、日本から資金や技術などの支援を受け、空港からBGC地区やオルティガス地区を経由してケソン市へ向かう地下鉄を建設しています。公共交通機関に乏しいマニラですが、完成したらマニラはポーカープレイヤーにとっても利便性の高い滞在先になるかと思われます。
ペソへの両替方法
円安か円高かにもよりますが、フィリピンペソは基本的に
₱1 = ¥2.0から¥2.5
のレートで推移しています。執筆時点のGoogleレートは2.43円です。
一番高額な紙幣は1,000ペソ札です。また、フィリピンにいる一般人にとって、1,000ペソ札は日本で言うところの10,000円札と同じ感覚なので、移動する時はちゃんと財布にしまってから移動するようにしましょう。(フィリピンの平均日給は1,000円-2,000円程度)
私は海外旅行に行くときはいつも財布を以下の2つの用途で持ち歩いています。財布を分散させることで盗難リスクなどを減らしましょう。
1.少額紙幣や小銭、日常的に使用するカード用
2.高額紙幣やあまり使わないカード用
日本での両替
レートが悪くお勧めしません。インターバンクはレートが悪くないとの話も聞きますが、現地通貨は50,000ペソ以上の持ち込みに制限があるので、やはり現地での両替をお勧めします。
マニラ空港の両替所
各ターミナルの出口にあります。レートは普通です。ここで必要最低限を両替しましょう。
カジノの両替所
オカダマニラやResorts World Manila などのカジノで両替できます。オカダマニラの方がレートが良かった気がします。Resorts World Manila はGrand Wing側ではなくGarden Wing側の方がレートが良いです。大金を両替するなら個人的に一番安全な両替方法だと思っています。
街中の両替所
一番レートの良い両替方法です。マラテの街中や各地のショッピングモールなどに両替所があります。特にここがオススメ!といった両替所は無いので、好きな場所で両替しましょう。両替が終わった後は、しっかりとお札の枚数を確認することを心がけてください。大金を両替する場合は跡をつけられていないか気をつけてください。
クレジットカードやデビットカードでのATMキャッシング
レートが良いと言われていますが、比較検討したことはないです。また、国際キャッシングは1回につきATM手数料が250ペソ発生するので、お金をおろす場合は一度におろしましょう。しかし、フィリピンのATMの多くは、銀行によって一度に引き出せる金額の上限が10,000ペソから20,000ペソであることが多く、結局ATM手数料もかさむため、大金を両替するならば日本から現金を持ってきて両替所に行くことをオススメします。
帰国時のPCR検査について
2022年8月時点では、フィリピンから日本帰国時に出国前72時間以内に受診した陰性結果の検査証明書の提出が必要です。マニラでは多くの場所でPCR検査が実施されており、日本帰国用のフォーマットにも対応しているので、困ることはないかと思われます。私は今までに2回受診しており、それぞれ以下の場所でPCR検査を行いました。それ以外の場所では、マカティメディカルセンターやセントルークスメディカルセンターが日本語デスクがある病院でPCR検査が受けられるとして有名です。
赤十字病院(Red Cross)
フィリピン各地にある赤十字病院。費用の安い唾液検査(Saliva)が受けられるのが特徴です。1,500ペソ。予約なしで行けました。朝受けて翌日に結果をEメールにて受信しました。
TLG LABS(RWM敷地内)
NAIAターミナル3の近くのResorts World Manila 1階の駐車場内にあるPCR受検センターです。3,000ペソ。予約なしで行けました。結果は翌日と言われましたが、朝受けて当日中に結果をEメールにて受信しました。
マニラ各地域の特徴について
マニラに日本人が滞在する場合、主に以下の地域が候補になるかと思われます。
NAIAターミナル3周辺(Newport city)
近くにあるポーカールームとして、Resorts World Manila があります。NAIAターミナル3からはRunwayを使うと徒歩で移動することが出来ます。治安は比較的良いです。オススメのホテルとして、Holiday Inn Express Manila Newport City があり、4,500ペソ/1泊 程度で宿泊できます。それ以外にもビジネスホテルやAirbnb、ゲストハウスなど、より安い宿泊施設は揃っています。
Okada Manila周辺
Okada Manila 内にPokerStars LIVE があります。周辺には何もないので、買い物に行く場合、近くのモールかコンビニまで徒歩かタクシーかGrabで移動する必要があります。治安は良いです。オススメのホテルとして、Kingsford Hotel Manila があり、6,000ペソ/1泊 程度で宿泊できます。
マラテ
近くにあるポーカールームとして、Masters Poker や Red Dragon Poker Room があります。治安はあまり良くないです。日本で言うところの、新宿歌舞伎町のイメージです。格安ホテルから5星ホテルまで多く揃っていますが、基本的に滞在費は安く抑えられます。日本人がよく行くKTV(いわゆるキャバクラ)や入場無料のナイトクラブの「ZZYZX」もマラテ地区にあります。「ロビンソンモール」と言うショッピングモールには「一風堂」「CoCo壱番屋」などの日本のチェーン店もあり、生活必需品などは基本的になんでも揃います。「日本食堂」や「タナベ日本食レストラン」など、日本食レストランもいくつか存在します。
私は400ペソ/1泊 程度の安ドミトリーに一瞬だけ2回ほど滞在したことがあります。現地飯も安く食べることができるので、マラテ周辺のポーカールームに通うプレイヤーにとってはオススメの地区となります。
乞食物乞いストリートチルドレンなど多くいます。また、KTVなどの客引きはとてもしつこいです。いわゆる夜の街なので夜中でも人通りが多いですが、治安は良くないので夜に出歩く際は気をつけましょう。カバンは前に持ってください。
パサイ
近くにあるポーカールームとして、GG Poker Manila があります。また、タクシーやGrabでNewport Cityやオカダマニラ、マラテに行きやすい距離にあります。比較的安いホテルも多くあります。フィリピンで一番大きいショッピングモールの「SMモール・オブ・アジア」もパサイ地区にあり、ショッピングを楽しむことも出来ます。私はそのモールに行ったことないので詳細は分からないですが、外から見るととても大きいです。
マカティ
近くにあるポーカールームはありません。治安は普通です。マニラ一番の都会であり、高層ビルなどが立ち並んでいます。日本人がよく行くゴーゴーバーのあるブルゴス通りもマカティ地区にあります。
オルティガス
近くにあるポーカールームとして、Metro Card Club があります。治安は良いです。マカティに次ぐビジネス中心地です。日本人駐在員が多く住んでいます。パサイ地区から電車が通っています。現在はポーカープレイヤーにとって選ばれる滞在先ではありませんが、2027年開業予定の地下鉄開通後は、ポーカープレイヤーにとっても魅力的な滞在場所になるかと思います。
BGC(Bonifacio Global City)
近くにあるポーカールームはありません。マニラ首都圏で一番治安の良い場所です。日本人駐在員が多く住んでいます。日本で言うところの、麻布・六本木のイメージです。ショッピングモールが多くあります。美味しいレストランが集結しています。クオリティの高い日本食料理屋もいくつかあるそうです。現在は各ポーカールームから離れていますが、2027年開業予定の地下鉄開通後は、ポーカープレイヤーにとっても魅力的な滞在場所になるかと思います。
私はAirbnb経由でBGC周辺のコンドミニアムに30,000ペソ/月の料金で滞在していました。Resorts World Manila までは5,000ペソの自転車を買って通っていましたが、安物のせいか2ヶ月経たずに壊れてしまったため、途中からGrabで片道200ペソ程度で通うことになりました。
マニラのポーカールームについて(2022年8月時点)
2022年8月現在、マニラでは以下のポーカールームが稼働しています。カジノに入れるのは21歳からです。年齢確認は一度もされませんでしたが、若い人はされるかもしれません。
Okada Manila (PokerStars LIVE)
カジノを進んだ奥にあります。レーキは10%です。スタッフもディーラーもトロい印象を感じたので私はあまりキャッシュを打ちませんでした。ポーカールームの隣にフードコートがあり、「ペッパーランチ」やラーメンなどが食べられます。
レートは、₱25/₱50 1~2卓 ₱50/₱100 2~3卓 ₱100/₱200 1~2卓 ₱200/₱400 1卓、週末やトーナメント期間など人の多い時期に₱300/₱600のテーブルや₱100/₱200/₱500のPLOが立ちます。
キャップは、₱25/₱50 300ペソ ₱50/₱100 400ペソ ₱100/₱200 500ペソ ₱200/₱400 600ペソ。
Resorts World Manila (RWM)
最近Newport World Resortsに名称を変更したそうです。RWMのカジノはGarden WingとGrand Wingに分かれており、Grand Wing側の2階にポーカールームがあります。レーキはマニラ唯一の5%です。バッドビートジャックポットがあり、レーキとは別に50ペソ取られます。午前中も卓が立つことがあるのはマニラでここだけかと思われます。ディープスタックでプレイしているプレイヤーが多いです。1時間あたり₱10程度のコンプが溜まります。
レートは、₱50/₱100 3~7卓 ₱100/₱200 0~1卓、APT開催時期は₱200/₱400やPLOも立ちます。
キャップは、₱50/₱100 400ペソ ₱100/₱200 500ペソ。
Masters Poker
レーキは10%です。定期的にハウストーナメントを開催しています。ディーリングは早いです。ショートでバイインしているプレイヤーが多いです。低レートはほぼリンパーです。₱50/₱100は150ペソまで、₱100/₱200は300ペソまでのドリンクやフードが無料になります。
レートは₱20/₱40 1~2卓 ₱50/₱100 1卓 ₱100/₱200 1~2卓、たまにハイレートが立ちます。希望すればOmaha, badugi, チャイポ, パイナップルなど何でも出来ます。
Mastersの特徴として、お店に雇われているハウスプレイヤー(いわゆる打ち子)が存在します。(他のポーカールームにもいるかもしれません)彼らはポーカールームのレーキ額を増やすために、ポットを大きくするプレイを取ってきます。
(追記)
Red Dragonのオープン以来、₱50/₱100はあまり立たなくなっているようです。
Metro Card Club
私は未訪問なので聞いた情報です。レーキは10%です。定期的にハウストーナメントを開催しています。
GG Poker Manila
私は未訪問なので聞いた情報です。レーキは10%です。定期的にハウストーナメントを開催しています。₱50/₱100以上のレートでドリンクやフードが無料になります(上限あり)。長時間打てばホテルまでの送迎もあると聞いています。
レートは₱25/₱50、₱50/₱100、₱100/₱200、たまにハイレートが立ちます。
Red Dragon Poker Room
私は未訪問なので聞いた情報です。2022年8月にマラテ地区に新しくオープンしました。情報が少ないので提供をお待ちしております。フィリピン唯一のPoker Atlas対応のポーカールームです。レーキは10%です。
マニラのポーカー事情
私は主にRWMの₱50/₱100で午後から夜にかけて稼働しておりました。レベルは日本のアミューズメントで勝ち越せているなら下振れ食らわなければ余裕で勝てるレベルかと思いますが、テーブルが少し独特なので対策が必要です。プレイヤーは主に4タイプに分類され、それぞれ以下のような対策を取っていました。
1.東アジア人(日本人・韓国人・中国人・中華系)
対策
彼らに対しては一般的なポーカーをプレイしました。適度にブラフを打ったり、ブラフキャッチを行いました。リバーでのレイズはバリューベットである傾向が強く、弱い手ではブラフキャッチに回さずフォールドを意識しました。
2.欧米人
対策
タイトにプレイしているかと思いきや、53oで3betを打ってくるなど大胆にピュアブラフを行います。リバーにおいてもピュアブラフベットの割合は高く、ボトムペアやノーペア6ハイなどで大きなブラフベットを打ってくるのを見かけました。もちろん本物のハンドが入っている時も同様に大きなバリューベットを打ってくるので注意が必要です。マージナルなハンドを持っている場合でも、CBに対してレイズやフローティングを打ったり、リバーでのブラフキャッチの頻度を高めたりしました。
3.フィリピン人(リンプスタイル)
対策
彼らはポーカーではなく絵合わせゲームを楽しみに来ています。アーリーポジションだからレンジを狭くしてレイトポジションだからレンジを広くする、といった概念は皆無だと思われます。また、彼らのハンドやレンジを読むことは不可能です。ハンドショウの時点で、変なツーペアや変なフラッシュをよく完成させてました。相手にペイしないように注意しましょう。
有利な状況を分かりやすくするために、アーリーポジションではレンジを狭め、レイトポジションではレンジを広めることを意識していました。レイトポジションでのスクイーズやCBは極めて有効で、4-6wayなどのマルチウェイの場合でもフロップでポットを獲得できることがしばしばありました。CBが滑った場合、かなりの確率で負けており、ダブルバレル、トリプルバレルもコールされる可能性が高いので打たないことを徹底しました。バリューベットを打っていると、たまにパッシブなプレイスタイルを取っていた相手からナッツ級が出てきますが、それもポーカーの醍醐味です。
また、頻繁なリンプインを防いだり、ポットを膨らましてフロップ以降の相手の判断ミスを誘発するなどの理由から、ストラドルについては多用しました。
4.フィリピン人(アグレッシブスタイル)
対策
彼らはフィリピンで一番多いタイプのプレイヤーです。相変わらずリンプインをしてフロップを安く見に行くことが多いですが(ジャックポットがあるためだと思われる?)、フロップ以降はアグレッシブにプレイしてきます。しばしば幅広いレンジでオープンレイズも打ってきますが、ごく一部のレギュラーのプレイヤーを除き3betはほとんど発生しませんでした。一般的なプレイヤーに3betを打たれた場合、ポケットペアもしくはAK、AQなど強いハンドを持っていることが多かったです。中途半端な手やドローがあるとドンクベットもしばしば打ってきます。彼らに対しても上記と同じく、有利な状況を分かりやすくするために、アーリーポジションではレンジを狭め、レイトポジションではレンジを広めることを意識していました。やはりレイトポジションはかなり有利で、マルチウェイでもフロップでポットを獲得できる状況は、前タイプのプレイヤーに比べると減るもののしばしば起こります。また、チェックレイズにブラフはほぼ無いので、AAを持っている場合でも降りることを検討しました。
上手いレギュラーのプレイヤーに対しては、日本人はタイトなプレイヤーだと思われているので、ベットやレイズをしたらかなり降りてくれることが多かったです。積極的にブラフを打つことでポットを獲得していきました。また、彼らは打っていて美味しくないと感じると、積極的に席移動をします。相手がどのような相手、テーブルを狙って席移動したかよく観察しましょう。(単純にカードが見にくいから席移動をする場合もありますが)
一方で、下手なプレイヤーはドローを追いかけすぎたりトップペアやオーバーペアを降りれないなど、ベットやレイズををしても強気でコールしてきます。そのようなプレイヤーに対しては、大きくバリューベットを打つことを意識しました。また、ドロー滑り狙いのリバーのブラフも効果的です。
特に、ストレート完成や上フラッシュ対下フラッシュ、リバーでのフルハウス完成などの状況では、オールインすることで最大限のバリューが取れます。ドローが付いた時点でレイズなどを行いポットを膨らまして(もちろんフォールドエクイティもある)、リバーでオールインが出来るポットサイズになるよう意識しました。オールインに対しては、悩んだ末にツーペアやトップペア、オーバーペアでコールされることが多かったです。基本的に相手から全弾取れることが多いので積極的にオールインしましょう。たまに自分より強い手が出てくることがありますが、ティルトせずにプレイを続けましょう。
ブラフについては、かなりツメが甘いと感じました。落ちたボードや持っているハンドに関係なくブラフを打ってくるので、変なプレイスタイルを取っていると感じた場合は積極的にブラフキャッチをすることが大事です。とはいえ、リバーでのベットはバリュー寄りであることが多いです。
また、気になった特徴として以下の2点がありました。
1点目は、ローポケットのオーバープレイです。まるでハイポケットを持っているかのように大きめのオープンレイズや3betを打ち、フロップで3オーバーにも関わらず強気にベットを打ってきたりします。したがって、フロップでの相手からのCBのコール・レイズ頻度は一般的にプレイするよりも高めていました。フローティングをすると大人しくなるプレイヤーもいたので、リバーで大きく打ってポットを獲得するのがよくある流れです。たまにリバーでセットを引かれます。
2点目は、チェックチェックで回ることが少ないことです。彼らはアグレッシブなプレイスタイルを取るため、チェックで回して様子を見ようとすると高頻度でベットが返ってきます。したがって、ドライなボードでのセットのスロープレイは相手から大きくペイしてもらえる可能性が高いです。
こちらの相手についても、頻繁なリンプインを防いだり、ポットを膨らましてフロップ以降の相手の判断ミスを誘発するなどの理由から、ストラドルについては多用しました。
その他
食事について
私は毎日1回以上マクドナルドに通っていました。毎回チキン+ライス+ポテト+ドリンクのセットで110ペソ(スパイシーチキンだと112ペソ)を頼んでいました。ポーカーで大勝ちした日は190ペソのビッグマックセットでした。フィリピンのマクドナルドではフライドチキンを頼むとご飯が出てきてびっくりしますが、日本米ではないものの美味しくいただけました。(ご飯にかけるソースもあります)
フィリピンのファーストフード店はマクドナルドよりもJollibeeというチェーン店がメジャーのようです。が、何度行ってもマクドナルドの方が個人的には美味しく感じました。
日本食に関しては、アメリカやヨーロッパと比べるとかなりレストランの数は多く、安いレストランでもクオリティは高いです。マカティには「リトル東京」と呼ばれる地区もあります。
フィリピン料理が有名なお店として、「アリストクラット」がマニラ各地にあります。私は、フィリピン料理では「シシグ」がご飯にとても合う味付けで好きでした。
ローカルだと一食50ペソを切ることもあります。とはいえ、フィリピン料理は味が濃かったり油が多かったりで、野菜の摂取機会も少なく、合わない人も多いかと思います。
あと個人的な推しポイントとして、タピオカミルクティーが100ペソ前後で飲めます。日本では高いので飲みませんが、東南アジア旅行をする際にはよく飲んでいました。
買い物について
基本的にショッピングモールでなんでも揃います。持ってくる荷物を減らしたい場合(特に長期滞在の人)には、現地でモノを揃えることをオススメします。お土産はバナナチップスやドライマンゴーなどが有名です。
おわりに
以上がマニラ滞在に関しての情報となります。間違っている箇所がある場合、さらに細かい情報を書いて欲しい場合など、必要があれば適宜追記いたしますので、TwitterなどでDMいただけたらと思います。
また、この記事を気に入っていただいた方や私の執筆活動をサポートしていただける方がいらっしゃいましたら、144円の値段設定をしておりますので購入していただけますと幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事を読んで今後海外に挑戦するポーカープレイヤーが増えることを心から願っております。
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