【ネタバレ注意】映画「生きてるだけで、愛。」の感想

まず最初に、

みんな生きてるだけで偉いんだよ〜!!!

と私は言いたい。

この話は、
躁鬱で過眠症な寧子
ゴシップ雑誌の記事を書く津奈木
カフェバーを営む村田
村田の奥さんの真紀
津奈木の編集長の磯山
津奈木の同僚の美里
カフェバーでバイトしている元引きこもりの莉奈
津奈木の元カノの安堂
が登場する。

最初、仕事もして2人分のお弁当を買って帰ってきてくれる津奈木にキツく当たる寧子を見て、なんでやつだ…と、寧子のお姉ちゃんみたいな感覚を持った。

コンビニのバイトの申し込みの電話をしたのに、過眠症のせいで起きれず、電話で不採用を告げられる寧子を見て、徐々に感情移入していった…

私自身は躁鬱でも過眠症でもないが、朝が弱く、友達との約束に遅れたり、学校に遅刻することがままある。
少し寧子との共通点を感じた。

安堂が家に押しかけて来て、成り行きでカフェバーでバイトすることになった寧子。

過眠症で起きれず、2日目から早速寝坊しても、クビにしたりせず働かせてくれるカフェバーの人たちは優しいなと思った。

確かに、寧子にかける言葉はどれも鬱病の人に言っていいのそれ…?という言葉ばっかりだが、根はとても温かいなと思った。

寧子も次こそこの居場所を守るんだ!と意気込んでいたのに、ウォシュレットが怖いことが伝わらないという些細な理由で、居場所を壊してしまう。

「ウォシュレットが怖いこと」は本当に些細なことだし、こんなことで?と思うところもあるが、実際私も同じコミュニティに居続けられたことがないので、寧子のことを他人事だとは思えない…

私の場合は、高校の同級生と仲違いしたまま卒業し縁が完全に切れていたり、バイトが嫌になって無理を言って辞めさせてもらったり、部活のメンバーと仲良くなれず嫌になって急に辞めたりなど…なかなか社会不適合なことをしているなと自分でも思うし、自分のことをヤベー奴だと思っている。
こんなやつが近くにいたら関わりたくない絶対に。

寧子は津奈木に支えられて生きていて、その日も津奈木に電話して話を聞いてもらって…としていた。

私的に津奈木が何を考えているのかわからなかった。

私が女だから、寧子の気持ちが痛いほどわかる代わりに、津奈木のことがさっぱりわからないのかは定かではないが、本当に津奈木の考えていることが最後までわからなかった。

比較的男性は思ったことを感情的に口にしない印象だが、津奈木は口にしなさすぎでは…?

最後の津奈木のセリフ、「もっとわかりたかった」
(声が小さくてちゃんと聞き取れませんでした…)
このセリフの意図もつかめなかった。

寧子とお別れしたよということなのだろうか…

個人的に一番のヤベー奴は安堂だと思う。

寧子が私より症状きついですねって言ってたところで笑ってしまった。


最後に、
人は鬱じゃなくても気分の浮き沈みがあるし、私は特に酷い方なのだけど、
ずっと同じコミュニティに居れない私でも、生きてて偉いのだ。

彼氏にどんなに迷惑をかけながら依存してても、私は生きてて偉い。

本当に生きてるだけで疲れる、しんどい。
なのに生きてるんだから偉くないわけが無い。

作中の寧子と津奈木がこの後どうなったのかわからないけれども、2人とも自分は生きてて偉いんだって思えたらいいなと思う。


みんな生きてるだけで偉い!!!

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