2019年のSEOを取り巻く環境の変化と2020年のSEOについて考える

色んなソースを元に自分で再解釈して整理したメモです。ようやく本業のコトについて少し書きます。

1.BERTアルゴリズムの導入

ニューラルネットワーク技術を用いたアルゴリズムアップデートを行い、ここ数年で最大のアップデートと言われています。

元々は検索クエリの意図の解釈の部分に使われる技術ですが、ページの中身のコンテンツの部分の理解にも使われているとのことです。


まずは英語圏から導入、そして現在日本語圏にも導入されました。

じゃあ何するの?って話は3にまとめて記述します。

2.Ever Green Googlebotの導入


結構大きい話だったなと思っており、これまではChrome41相当のGooglebotがレンダリングしていたので、最新のJavascript機能をサポートしておらず、そのための対応を迫られるサイトもあったと聞いています。
今後は常時最新のレンダリングエンジンに更新されるので、どんどん新しい技術使ってOK(botが正しくレンダリングできるようにアクセスブロックとかしなければ)になります。

3.コアアルゴリズムアップデート3回

3,6,9月にアルゴリズムアップデートがありました。
これといってそのための対策というものはないのですが、1のBERT導入と合わせると、
これまでよりもクエリ、コンテンツのより精緻な解釈が可能となり、ラッキーで取れていたトラフィックが減るのではないか、と思っています。
そのためやることとしては変わらないのですが、このページ、サイトでユーザーに何を伝えたいのか、何をしてほしいのか、というコアバリューとでもいうべきバリューを再考して磨き上げていく必要があると思っています。
そしてそのコアバリューが正しくユーザーに伝わっているのかを確認するために、従来のUUやセッションとかの指標を見るのはもちろんですが、
滞在時間や直帰率や遷移率というような、ユーザー行動の数値というものを今まで以上に見ていく、そして改善していく必要が出てくるのでは、とも思っています。
広告自動化もどんどん普及し、ライトにできるLPOが再注目されてくるのでは。

4.GoogleDiscoverの普及

昨年末(2018)ころからmobileのchromeブラウザ・アプリのTOP画面にGoogle Discoverというものが出るようになりました。
そこの面はユーザーの興味関心に基づいてgoogleがパーソナライズしたコンテンツを提供する面で、そこからのトラフィックは
Google砲、またはDiscover砲と呼ばれるくらい、なかなかにインパクトを出すものとして今年は普及してきました。


従来読み物系コンテンツ用のGoogle Discoverなのですが、夏頃にイタリアのSEOコンサルの人がECでも出るぜ!ってtwitterで少し話題になりました。

5.強調スニペットの拡張

mozの偉い人も、2020 for SEOは、2019 for SEOとfaqのマークアップだ!以上!
と言っていて、僕もそうだなーと思いました。howtoのマークアップも入れたいところ。


how to やfaqのマークアップというのは、検索結果上で下記のようにクリッカブルの要素が増え、専有面積が広くなるものです。
検索結果上でユーザーの答えを返せるので、ユーザーがそこで満足してしまい一見トラフィックが減ってしまうように思うのですが、
faqにはlink要素を、howtoには画像も組み合わせて使えるようなので色々ハックし甲斐がありそうです。


ハウツー  |  Search  |  Google Developersdevelopers.google.com


6.速度レポートの提供開始

サーチコンソールでサイトの各ページの速度レポートが提供されるようになってきました。
今後ここの速度まわりはより厳しくなっていくことが公式blogでも明言されており、今後遅いサイトにはslow表示のようなラベリングもされてしまうので、せっかくいいコンテンツを作っていてもユーザーに届かない、ということが発生しうる状況です。


7.検索結果上での画像カルーセル表示

カルーセル表示は食べログとかrettyとかでよく見る、検索結果上で画像横スクロールで見れるやつです。
EC系だとshoplistとか、GRLとか、たまにbuymaとか表示されています。
現状出現条件は分かっていないので、更に深ぼって調べたい気持ち。

まとめ

これといって新しくやるべきってものはなく粛々とやりましょうという感じでしょうか。
自分メモとして残しておきます。

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