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遅れてきた冒険者の「ソーサリー」プレイ日記 第4回

はじめに この日記について

こんにちは。30年ほど遅れてきた冒険者ヤズです。
ファイティング・ファンタジーシリーズ屈指の名作「ソーサリー!」4部作のプレイ日記、第4回です。前回までに第1巻「シャムタンティ丘陵」を無事クリアし、続いて第2巻「罠の都カーレ」に挑戦です。

ご注意!

 以下ネタバレが続きますので未プレイの方は閲覧されないことを強くお薦めします。本文の( )内の数字はパラグラフ番号を示しています。重大なネタバレに該当すると判断した場合は、具体的な記述は伏せています。

前回の日記はこちらからご覧になれます。
遅れてきた冒険者の「ソーサリー」プレイ日記 第3回|ヤズ (note.com)

罠の都カーレってどんな場所?

 無法地帯カーカバードの奥深くに潜む、マンパンの大魔王が奪っていった至宝「王の冠」。これを奪還するため故郷アナランドを発った主人公は、ラムレ湖近くに位置する港町カーレにたどり着きます。
 でもカーレってどんな街だろう?風の噂ではかなり危険な街のようだけど…と思っているとパラグラフ(1)で少し説明がありました。
 街の起こりとしては、ラムレ湖からジャバジ川を介してカーカバード海を行き来する漁船を狙う湖賊が拠点にしていた居留地が発展していったという説が有力のよう。街が発展するにつれ、周辺のならず者たちが闊歩するようになり、住人たちは自衛のために複雑な罠を張り巡らせるようになった。
やがてこの街は「罠の都」と呼ばれるようになった、とのこと。
 ファイティング・ファンタジーシリーズで悪名高い街と言えばアランシアの「ポート・ブラックサンド」が特に有名ですが、どうやらカーレも負けず劣らずの様子。

余談 都市冒険ゲームブックのお話

 余談になりますが、前述したポート・ブラックサンドでの冒険を扱った「盗賊都市」というゲームブックがあります。興味のある方にお薦めしておきます。1冊完結で気軽に遊べてファンタジー世界の犯罪都市を堪能できる名作。とにかく街のインパクトが強烈で面白いですよ~。
 ほか、入手しやすいところではFT書房さんの「盗賊剣士」も同じく都市を舞台にしたゲームブックですが、こちらは悪党同士の化かし合いや暗闘が楽しめる名作。筆者は両方プレイしていますが、どちらもお薦めです。
Amazon.co.jp: ファイティング・ファンタジー・コレクション ~火吹山の魔法使いふたたび~ 再生産版 : 安田均とグループSNE: 本
盗賊剣士(ゲームブック) - FT書房 - BOOTH

話を戻しましょう。
現在のカーレはジャバジ川をまたいで築かれた城塞都市になっています。マンパンの大魔王の領域にたどり着くには、どうしてもカーレを介して広大なジャバジ川を越え、バクランドに入らねばならない。何とか無事にこの都市を通り抜けなくては。
というわけで冒険の準備に入ります。


能力値の引き継ぎ

 「ソーサリー!」は4部作ということで、作品をまたいでキャラクターを使用することになります。引き継ぎルールは単純明快、第1巻で獲得したアイテムや能力値はそのまま引き継ぐこととなります。本作品を単体で遊びたいときは第1巻と同様に6面体ダイスを振って能力値を決めていきます。
 今回は継続プレイなので、新しい冒険記録用紙に能力やアイテムを書き写して…準備完了!

 しかしこれ、ゲームオーバーになった場合は改めて能力値振り直すのかな、と疑問に思いましたが、ルールには明確な記述がありません。
となればプレイヤーの判断で処理して良さそうです。
 少し悩みましたが、ゲームオーバーになった場合も同一人物でないと旅を続けてる感覚が薄くなるように思うので、今回の旅では能力値は固定(第1巻をクリアした技術点8、体力点20、運点12のキャラクターで最後まで固定、アイテムや呪い等によるバフ・デバフは当然受け入れる)で行くことにします。ここは冒険者(=プレイヤー)によって判断が分かれそう。皆さんどう処理されてるんだろう。
 さて、準備は万端、いよいよ冒険スタート!


プレイ日記 第4回 罠の都カーレ

罠の都カーレへ(1)

 冒頭から「混沌の街」と表現される悪名高き城塞都市カーレ。
シャムタンティの裾野から街を遠望するが、どうやら南門側にたどり着いたようだ。次の目的地であるバクランドに向かうには、カーレの北門を越える必要がある。恐らく途中、街を分断するジャバジ川が行く手を阻むはずだが、橋が架かっているのか、船を使うか、はたまた別の方法があるのか。いずれにしてもカーレ内部の様子を確かめてからだ。早足で南門へ向かうが、運良く衛兵はいない。前巻で入手した大鍵を使えば、うまく街に潜り込めるだろう。

侵入成功 重要な手がかりの入手(?)

※重大なネタバレと判断し、パラグラフ番号は伏せています。
 大鍵を使って衛兵に見つかることなく侵入に成功した。まずは北に向かってみるのが良いだろうか。思案しつつ選択肢を選んでいくと、ちょっとした出会いがあり、重要な手がかりが得られた。
 この街を抜けるには鍵となる4つの情報が必要、これらはこの街の最高権力者を除き4人の人物が知っているという。つまりその4人を探し出し、情報を集める必要があるということか。しかしカーレは大都市だけに、これは骨が折れそうだ…。

ブラックエルフと水煙草(23)

 不法侵入している身としてはできるだけ衛兵を避けつつ探索を進めたい。身を隠すために入り込んだ小屋ではブラックエルフたちが水煙草を吹かしているところに出くわした。さっそく胡散臭い様子だが、敵意はなさそうだ。少し会話して小屋を出るが、こういう描写はブラックサンドとはまた違った風情(?)を感じる。

銀の魚(213)

 金貨の入った鉢の中に何事かしゃべっている様子の不思議な魚に出会う。
うまく化かして鉢の中の金貨をくすねたいところだが、むむむ。こやつ、なかなかに人を食った態度だ。金貨は奪えたが体力点も少し消費。

暴れ馬(183)

 分かれ道をあれこれと散策していると、今度は落ち着かない様子の牡馬に出くわす。少しなだめてから馬に乗ってみる。(馬好き、競馬好きの筆者の悪いクセです。馬に乗って旅できるゲームは超好きです)
 途端に暴走を始め、危うく振り落とされそうになる。なんとか避けられたがどうやら逆戻りになってしまい、今いる場所がどこなのかもおぼつかなくなってしまった。
 鍵となる情報がどこで入手できるかわからない以上、ここはしらみつぶしに当たってみよう、ということで手近な小屋に進む。

罠の都の洗礼(171)

 入り口の扉に手を掛ける。鍵はかかっていないようだが、ここは礼儀正しく入って良いか声を掛ける。住人の了解は得られたが、入るときは気をつけろと言われる。何事かと訝しんでいたら、扉を開けた途端に液体入りの瓶が落ちてくる。
 注意喚起のおかげで事なきを得たが、庶民の家の入り口からこの有様。さすがは「罠の都」と言われるだけはある。気をつけてないと次々と罠にはまりそう(笑)

ク○ゥルフ様…?(171)

 さて中に入ると…どこぞの邪神のごとき風体の料理人がいた。種族名なんていうのか超聞きたい(笑)どうやらうまく立ち回ればアイテムが得られそうだが、食事を提供してもらう振りをして騙したり、強盗行為に打って出るなど荒っぽい選択もできてしまう。
 主人公であっても根っからの善人ではないあたりが、ファイティング・ファンタジーが好きな個人的理由の一つ。ただし、まだ序盤だし無理をすべきでないと判断し、小屋を辞した。ここで無茶したらただの押し込み強盗だし、何となく気が咎める(笑)

祝祭会場(244)

 テントが立ち並び、何かのお祭りが催されているところに出くわす。
ここでは踊り子たちに混じって踊ったり、どう見てもプロレス興行(賭け試合なので博打もできるし、チャンピオンに挑戦もできる!)が行われていたりと、なんとも華やか、賑やかな雰囲気。ここは一時、任務を忘れて祭りを楽しんでおいた。

次回に向けて

 祝祭会場を後にし、さらに進む…、というところで初回は終了。
プレイ時間わずか1時間ほどでごらんの有様。凄まじい分岐の多さとイベントの豊富さに早くも打ちのめされました。初っ端からこんな調子でうまくいくだろうか…と不安になりつつ次回に続きます。
しかし出会う人物や動物にまともなのが一人もいないのはどういうことだ(笑)噂に違わずやばい街だぜカーレ…!

それではまた次回に。あなたの旅路にも良きダイス目がありますように。

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