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サイコーの「恋の列車はリバプール発」You!

このnote二番目の記事になります。2回目は矢沢永吉サイコーの1曲、「恋の列車はリバプール発」の魅力を分かち合わせてください。音楽の専門家ではないので、エーちゃんが歌う曲から受けた印象で書いていきます。楽曲にはいろいろな魅力が詰まっていますが、このnoteでは歌詞の中で気になったキーワードを出していきます。それぞれについて考えた上で、最後にこの曲全体の魅力に迫っていきたいと思っています。

「恋の列車はリバプール発」の歌詞(相沢行夫 作)で気になる言葉をボクなりに三つあげると、「切符はいらない不思議な列車」、「恋の列車はリバプール発」、そして「夢のレールは二人で書いていこう」になります。

まず一つ目は、「切符はいらない不思議な列車」です。
エーちゃんは、「きぃ いっぷ は!」というような歌い出しをします。これは、なんらかの滞った状態をスキップするための呪文のように聞こえます。そうです。切符とは、好きな場所にスキップするためのものなのです。この現状に留まりたいタイプの人と留まりたくないタイプの人がいるとしたら、この曲を好むのはもちろん後者です。
そして乗り込むのは、普通の列車ではなく不思議な列車。切符はいらないだけの列車では、悪い場所に連れて行かれそうですが、不思議な列車なら何処に行くか分かりません。そこがいいのです。

二つ目は「恋の列車はリバプール発」です。リバプールはビートルズの出身地です。ビートルズは、エーちゃんに最も影響を与えたミュージシャンではないかと思います。だからこそ、そこから出発するのです。ここでいう恋とは、恋愛というよりは音楽に対する恋のことだと考えます。エーちゃんのみならず、多くの若者の音楽に対する恋は、リバプールから始まっているよ、ということです。

最後は「夢のレールは二人で書いていこう」です。二人、と言っています。ソロになってからのエーちゃんに目立った相棒はいないように思います。それでもその時々で、いい相棒と音楽を作ってきたのだと思います。
もっともジョンとポールの二人もビートルズ解散後は、相棒ではありませんでした。それでもジョンは、ヨーコという相棒を得て活動を続けたわけですから、この曲はジョンとヨーコに捧げられている曲と言っても過言ではありません。二人はジョンの死まで、夢のレールを書いていた気がします。

ここまで、三つの気になったキーワードを見てきました。この曲は、音楽を好きになった者の出発と高まっている気分を歌っています。そう思うと、ジャンルによって出発地点は変わるかもしれません。ガンジーの活動に感銘を受けた人なら、「平和の列車はポルバンダル発」になるし、「星の王子様」を書いたサン=テグジュペリが好きなら、「星の列車はリヨン発」になるでしょう。自分の好きな列車を意味ある場所から出発させてみたいと思える、という意味でも、サイコーの1曲です!

記事タイトルは、「サイコーのRock You!」の「Rock」の部分を曲名にしてつけました。これからも1週間に1本くらいのペースで書いていき、2023年中に51本書くのを目標としています。


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