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YES 危機50周年記念日本ツアー2022のこと。

9月5日月曜日初日に参戦してきた。

チケットを購入した時点では、アラン・ホワイト先生がいる筈だった。ところが、周知の通り、それは叶わなかった。

このバンドは、何十年も前に我が街仙台にやってきたことがあって、おれはそれを観ている。『TALK』ツアーで、今回とはメンバーの被りが全くない。ジョン・アンダーソン、アラン・ホワイト先生、クリス・スクワイア、トニー・ケイ、トレヴァー・ラヴィンという編成のプログレ・ポップ全開の煌びやかなもので、あんまり印象に残っていない。好みで言えば、今回の方が圧倒的に上だ。

写真は規則違反の隠し撮りのもの。このくらい、みんなやってる。スティーヴ・ハウ大先生のど真前の超良席。19時をちょっと過ぎた辺りで、ステージが暗転、アラン・ホワイト先生のスライドが流れる。ちょっと泣けてきた。

お馴染み『火の鳥』が流れてメンバーが登場。『トーマト』の曲でのスタートは意外性満点。その後はイエス・クラシックスの大ヒットオンパレード。『危機』のSEが流れた時には、「始まった」と感極まった。ハウ大先生が全てをコントロールしている。メンバーとアイコンタクトをして、「せーの」という感じでドラムのカウントからスタート。ハウ大先生の頑張りが尋常じゃない。『シベリアン・カトゥール』『ラウンドアバウト』で場内の空気はカオス状態。アンコールでハウ大先生の『One More Song』というコールで客席はちょっとした狂乱状態になり、終演。心地よい疲労感。

やっぱりイエスはハウ大先生あってのものなのかな、などと思う。リズム隊の努力は相当なものだったし、シェフ・ダウンズも歴代メンバーとして役割を十分に発揮、ヴォーカルも単なるジョン・アンダーソンのコピーではないオリジナリティを持っていた。

帰宅後、『YESSONGS』を聴きまくることになる。15日のアコースティック・セットが気になるが、いかんせん金が無い。オーチャード・ホールはコンサート・ホールとして非常に優秀。イエスはこういうところでやらなければいけない。体育館とかドーム、イベントホール、ライブハウスは似合わない。

クリムゾンは金がかかり過ぎて興奮して疲労したが、あれとこれとではまた違う感慨がある。観に行って良かったと心から思う。

2022年9月7日記

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