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手から生まれる

今の本職はデータドカタであるが、仕事でしばしば文章やら絵やらを描く。副業ではなく、これも業務の一環だ。社内で、結構いろんな仕事をしている。

昨今では絵を描く際にタブレットを使うが、先日「ここに描いて」と厚紙を渡されたので、久しぶりに手書きした。油性ボールペンの線描にコピックで彩色すると、ちょっと滲んでしまった線も色むらも、味わいがあって良い。何より、色を選んで枠内にドロップすれば一発で塗れていた色を、一筆づつ塗る感じが懐かしかった。
もうちょっと、手で描く機会を作ろう。

熱が冷めないうちに、固形の水彩絵の具を注文した。シュミンケという、ドイツのメーカー製。発色が気に入った。


美しい12色。
明るい黄色と暗い黄色がある。


普段、データという実体のないものを扱う仕事をしているので、こんなふうに形が出来上がり残るものがあるのは、なんだか嬉しかった。
データの仕事に、結構疲れているというか、倦んでいるんだな、本当は。多少の適性があっただけで、好きなわけじゃない。もちろん、物事が設計した通りに処理されていくのは気持ち良いが、楽しいのは仕組みを作り上げるまで、でその後のメンテナンスは完全にルーティンワークになるため私には別に面白くない。同じ作業をするのが好きな、逆のタイプもいるけれど。

とはいえ、これでそこそこの会社に勤めそれなりの給料をもらっているので、モチベーションは自分で保たねばならない。
ゆえに、時々自分のためだけに、絵を描いたりしよう。
何かをつくろう。


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