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執筆雑記 ~草人と花人とサボテン君~

※こちらの記事では、『聖剣伝説 LEGEND OF MANA(通称LOM)』というゲームに関するネタバレが含まれております。

該当ゲームプレイ中など、ネタバレ避けたい方は読まないことをオススメいたします。







今朝、何となくサボテン君のことを考えていたら、
また ⚡😲ピシャーーーン!!!😲⚡ って気付いてしまったので、
また考察記事を書いております…
脚本も…頑張ります……記事書いたら……←


草人と花人の”本当の”違い

何に気付いたかと言いますと、
『草人と花人って、同じ町・ダンジョンに居なくない??』
って話です。
だからどうしたって言われそうですが、
コレ、たぶん”意味があって”同じ場所に居ないのでは…??
って気付いたんですよ…。

まず、アルティマニアから拾える草人と花人の違いですが、

・草人は『中性』だが、花人は(一応)『男女(=性別)がある』
・種族は、草人は『草人』、花人は『花人』
・草人の口調は『無邪気だけど哲学的』、
 花人は『世俗的で、草人独特の世界観も失われている』
・草人は『個体差はなく、意識を共有している』、
 花人は『厳密な意識の共有はないが、名残として”シンクロ”が出来る』
・草人は『全身が葉っぱに覆われている』が、
 花人は『草人の頭に花が咲き、変化したもの』

大体こんなところかと思います。


で、先程の話に戻るのですが、
アルティマニアから分かる情報でもう一つ異なるのが、
『草人と花人の居る場所』 です。

草人は
『マイホーム、ドミナの町、メキブの洞窟、断崖の町ガト、
月夜の町ロア、魔法都市ジオ』などに居ますが、
対する花人は、
『ミンダス遺跡、ジャングル、ゴミ山、港町ポルポタ、骨の城』
にしか居ません。
特に気になるのは、花人の居る場所です。

この5箇所、何となくですが…
『忘れ去られた場所、或いは”欲”の気配が濃そうな場所』
って感じ、しませんか…?

何ならもっと端的に、

草人の居る場所=愛のある場所
花人の居る場所=愛が忘れ去られた場所

…と言ってしまっても良さそうな感じ、しませんか…??

つまり、『愛が忘れ去られた場所に居る草人は花人になってしまう』
=草人本来の役割を果たせなくなってしまう
…ということなのではないか、と。

花人が言う、「お代はラヴでけっこう」……
アレ、本当は、

「どうか、ラヴをください」

なのかもしれませんね…?

※「草人にはラヴが必要」みたいなセリフもありましたもんね、確か…


花人になりかけた草人=サボテン君…⁈


で、ここまで考えて、もう一人(?)頭に花が咲いているキャラが居るやん…!
って気付いたのですよ…

そう、サボテン君です。

サボテン君も、けっこう無邪気ですよね。
ファンの方も多いかと思いますが。

で、このサボテン君、よく考えたら『無邪気さ』以外にも、
”性別が『男(?)』になっている”のですよ。
でも一方で、『植物はみんな根っこで繋がってる』という話は
「知らなかったッ!」って言っているので、
草人のように『意識を共有している』訳ではなさそう…
なので、その辺りは
花人寄りと言えるのかなって感じなのですよね。
※どうでもいい話ですが、個人的に「知らなかったッ!」が
 サボテン君のセリフで一番好きです(どうでもいい)

この辺りから察するに、サボテン君は、
『生まれ育ったのは”愛が忘れ去られた場所(=砂漠)”』だったけれど、
花が咲いて間もなく(もしくは花が咲いた後最初に出逢った人=主人公と)、
『”愛のある場所(=マイホーム)”』で、暮らすことになった。
そのお陰で、頭に花は咲いているものの、
花人のように俗っぽくならず、
草人のような”純粋さ”を失わなかった…(そしてその後も純粋なまま)
という存在なのではないかな…?と思うのです。


主人公にとってサボテン君とは…


さて、以上のような理由で、『草人寄りの花人っぽい植物』という
意外と特殊なキャラクターになったと思われるサボテン君ですが、
この”特殊さ”が、実は『主人公目線で作品全体を見た時』に、
かなり大事な意味・役割を持っているのではないかな~…と感じたのですよね。

それが、皆大好き(?)『サボテン君日記』…を書いてもらうために、
”サボテン君に話しかける”という行為です。

考えてもみてくださいよ、
金の亡者に振り回されたり、ペンギンとアナグマの どうでもいい ゆる~い
いざこざに巻き込まれたり、そうかと思えば世界の存亡がかかった
争いやら何やらに巻き込まれたり……

…疲れますよね^^;心身共に

そういった”世俗のしがらみやら何やら”にまみれて、
疲れ果てて帰った後……
目を輝かせて、大変だったあれやこれやをただ聞いてくれて、
何ら世俗的な体裁とか気にしない、純粋な個人的感想を聞かせてくれる、
ただ、それだけの存在。

癒やされますよね。
だからファンも多いのだろうと思いますが。

でも、この”LOMという物語の主人公”にとっては、
それ以上に大事な意味があるのだと思います。

何故なら”主人公”は、”いずれマナの木の元へ行かねばならない”から。
マナの木の元へ行けるのは、”心のまっしろな人”。
そう、『草人のような純粋さを忘れていない存在』だけです。…恐らく。

だから、”世俗”から戻って来たら、
必ずサボテン君に話しかけなければならないのですよ、
”俗物”を”浄化する”ために。
マナの木との”繋がり”を、忘れてしまわないために。失わないために。

だから、皆に『サボテン君に必ず話しかけたくなってもらう』
ための仕組みを、開発スタッフさんは創ったのではないかな……

そんなことを思った、朝でした。


余談:珠魅編のアニメではどう描くのがベストなのか?


最後に余談ですが…
ストーリー上はサボテン君との絡みが少ない上に
本編描くだけで尺がヤバい(←)珠魅編において、
サボテン君はどう扱うのが良いのか、という話を少し。

これはただの私の持論なのですが、
珠魅編におけるサボテン君、特に”アニメの珠魅編”に関しては、
正直、出番はほぼ作ってあげられない…のですよね。
マイホームが出てくる頻度はそれなりにありますが、
どちらかと言うと、バドとコロナを出す・瑠璃や真珠姫と絡ませることを
優先しないと、ラストシーンとの繋がりが創れなくなってしまいます。

「いや、じゃあ最初から出さない方が良かったじゃん。
お前も公式踏襲して出したじゃん冒頭に」
って思いますよね?

そりゃ出します。むしろ、あそこで出さない方が不自然だからです。
まぁ「喋らせなくても良かっただろ」という指摘もありそうですが…

個人的には、アニメの珠魅編におけるサボテン君は、
それこそ予告編などを担当する”マスコットキャラクター”が
メインの役割で良いのだと思っています。
そして”マスコット”の役目だけだったとしても、
「どんな喋り方をするのか、いつもはどんな雰囲気のキャラクターなのか」
というのは、チラリとでも出した方が良いとも思っています。
だから『冒頭でサボテン君を喋らせる』というのは、
どの道必要なシーンなんです。

ただ、公式アニメのように、
『その後の本編での出番一切無し』というのは、
”流石にファンに失礼”だとも思います。
何故なら、先程も話した通り、
『サボテン君にはサボテン君の役割があるから』です。

ではアニメでサボテン君の役割を果たすには、どうしたら良いのか。

答えは簡単です。
たった一度でも良いから、『シャイロの心を支えること』です。

珠魅編は、非常に重い話です。
何度も何度も目の前で珠魅が殺されます。
何なら精神年齢的にシャイロと非常に近い珠魅まで
目の前で殺されます。
”助けられなかった”という経験を、シャイロは何度も味わいます。

これ以上、自分に何が出来るのか…

そう、心折れそうになった瞬間に、
いつもの純粋な一言で、シャイロの苦しみを癒やし、浄化する。
諦めずに立ち上がる気力を蘇らせてくれる。

それが、アニメ版珠魅編のサボテン君の役割…
私はそう思っています。

以上、余談でした。
したらな!

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