雑記 382 ネジバナ

画像1 雑草ばかりの庭に今年もネジバナが出た。雑草は何種類もあって、手に負えない。草取りをしようと思っても他のことが優先になり、モタモタしていると、いつの間にか別の雑草に場所を譲って、前の草はなくなっている。
画像2 草花は咲く時を知り、散る時を知る。他の雑草が地面を覆っているので、ネジバナは今年は生えないのかと思っていたら、先週ニョキニョキと花茎が伸びて、花が咲いた。
画像3 雑草か雑草でないかは、見る人にもよるが、ネジバナは珍しがって、毎年、掘って貰っていく人がいる。「もじずり」と百人一首に出てくるから、昔からこの草を好きな人はいたのだろう。
画像4 ネジハナが生えないかと、色々試した時期もある。何年もの間、寺の境内の芝生や,荒地の草むらから、貰ってきて植えたが、根付かなかった。
画像5 ネジバナ、ネジバナ、と思っていると、やってくるのかもしれないが、やはり、日当たりの良い芝生でないとダメなのだ、と諦めて、どこからか貰ってきて植えることをやめた。そうしたら、ひょっこり生えてきた。人間が、好きだ好きだ、と言われるているうちは、邪険にして無視もするが、もういいと相手が諦めるのを見たら、忘れられたくないと、挨拶をしたりするのに似ていないか。ネジバナが生えるようになった経緯はわからないが、この辺では,うちの荒れた庭だけに生えている。
画像6 種を撒き散らしたわけでもないのに、今年はブルーベリーの木の根元に、小さなネジバナが生えた。草花は、目覚めて花咲く時を知り、生きる地面を選ぶ。不思議なことだ。どこから雑草でどこから草花なのか、それも人の考え方ひとつなのだろう。
画像7 そして、何軒も離れた月下美人を咲かせる方のスズランの植え込みにも、今年初めてネジバナが生えているのを見た。こんなところまで飛んでいったのか?

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