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猫日和 326 晩秋の京都猫

哲学の道を歩いて、思索に耽るわけではない。
私の主たる目的は、その一番終わり近くにある若王寺橋近くにいる猫達に会うこと。
昨日は強い雨が降り、猫達も建物の中に避難していただろう。
今日は、歩いて行くと、新顔に会った。
若王子神社にはまだかなり距離があったから、それとは別の猫。首にリボンをつけていたから、飼い猫だろう。

ニャー、、、ニャー、、、
と声がして、声がすれば、猫と長く付き合った者の習性として、当然声の方向に身体は引き寄せられる。

ニャー、、、ニャー、、、
声のする先は、棚の中だった。

覗くと、おもむろに身体を起こし、棚から飛び降りると、私の足元に転がり込んだ。

わっ!

私、まだ昔飼っていた猫の匂いがついているのかしら?それとも「この人は猫好きです」という猫の世界だけに通用する、猫しか見えないワッペンを貼られているのかしら?

身体を擦り付けてゴロゴロ言った後に、

陽だまりに行って横になった。

猫って、いいなぁ、無条件に気持ちが和らぐ。

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