猫日和犬日和 152 田端のワンコ

生後1年という話。某豪邸の飼犬。ガラス扉は、斜めに上部が開く仕掛けで、ワンコは扉を押して家の中に勝手には入れない。私達は、この隙間から手を出して、犬の頭を撫でる。

人懐っこく、中に入りたくて、何度も懇願していたが、中は磨き上げられた空間で、入室不許可。

1日にどのくらいの餌を食べ、どのくらいの糞をするのか。それに比べたら、猫の餌の消費量など、たかが知れている。

まだまだ、お散歩の時間でもない。でも、よほど力のある人でなかったら、お散歩には連れて行けないのではないか？家の外には、シャッター付きの駐車場が、3台分。中は見られないが、大型の乗用車やワゴン車が入れる大きさ。中にあるのは多分高級外車の類だろう。束の間、異空間に身を置き、夢を見させてもらった。

年代物のスタインウェイ。トイレの前の控え室のようなところに置かれている。

リビング。こちらにもスタインウェイが。。。世の中には大金持ちという人がいるのだなぁ、と、つくづく感心し、自分とは縁のない世界だけど、ひととき、一年分のため息をつかせてもらった。もちろん、マスク着用だ。