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雑記 563 Dr.HARUO SAJI 88 years old Open-lecture & Concert

今日は神奈川県民ホールで、佐治晴夫先生のレクチャーコンサートがあった。佐治晴夫、とは、理論物理学者で北海道美瑛にある「美宙(みそら)天文台」の台長。宇宙創生に関わる「ゆらぎ」研究の第一人者、もとNASAでボイジャーを打ち上げる仕事もした。音楽がライフワークでもあり、ボイジャーに、タイムカプセルとして、地球の様々なメッセージを乗せ、中にバッハの平均律クラヴィーア曲集の1番も入れて、まだ見ぬ宇宙の人々に届くのを待っている。ボイジャーは後45億年は電池が持って、宇宙空間を進んでいけるそうである。

12月にあったコンサートで、チケットが完売してしまい、手に入らなかったとガッカリしている人がいることを知って、佐治先生が、1月の29日、同じ県民ホールを借りてくださり、お誕生日直前のコンサートをすることになった。コンサートは、自称「お話と公開練習の会」。

佐治先生が、88回目の誕生日を迎える2023年1月31日の2日前(1月29日)に身近な方々を招いて思う存分パイプオルガンとピアノを弾き、お話をする会を催すため神奈川県民ホールを予約してくださった、という連絡を頂き、私はその恩恵に与り、今日公開練習の会に参加させて頂いた。

お話の内容は後日まとめてアップしたいが、
いつものように、会場のスタインウェイで、バッハの平均律クラヴィーアに始まり、エリーゼのために、月光の曲、そして、驚くことに、童謡「ちょうちょう」の歌の変奏曲を作曲して披露。まだ、ヴァリエーション7までしか出来ていなくて、次には、10くらいまで行くかもしれない、とおっしゃる。

後半のオルガンの部では、カッチーニのアヴェマリアに続き、バッハ=グノーのアヴェマリアで、ペダルで旋律を弾かれ、本当に驚いた。

88歳の老人がやることだから、そんなことでいいのだ、と何度も、自分は歳をとっているとお話されたが、何の何の、50歳だって、ここまてやれる人はいないだろう。

歳をとることの何という素晴らしさ。老いることは円熟で、決して忌むことではないこと、元気な姿を見せるとそれだけで皆が幸せになれること、など、勇気づけられるお話を伺い、元気を頂いて帰路についた。お話の中で物理学者の側から語られた「時」と「永遠」のことは、まとめて、後日、書きたい。

昨年12月3日、おそらく88歳のコンサートはないのではないか、と思って、書いたnoteの記事「雑記 516  睡眠学習」も合わせて読んで頂けると嬉しいです。

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