雑記 1017 スタージョンムーン(2)

画像1 夏は、夜。月のころは、さらなり。闇もなほ。螢のおほく飛びちがひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。(枕草子第一段)
画像2 月のいと明かきに川を渡れば、牛のあゆむままに、水晶などの割れたるやうに水の散りたるこそをかしけれ。(枕草子第212段)
画像3 突然に雨が降ったり、雷が埼玉県全域を破滅させようとしているのかと思う様子で落雷した、と思うと、晴れて、そしてまた今夜は都内のあちこちで電車が止まるほどの激しい雨。天候不順。その合間に顔を出す、曇りひとつない月。清少納言の時代のように、をかし、などとは言っていられないが、ここ2、3日、雨雲と満月との闘いが、天上で起こっているのかも知れない。
画像4 明け方、月は西の空に沈んでいく。

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