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雑記 360 本当の人生の始まり

元駐ウクライナ大使の馬渕睦夫さんの『道標(みちしるべ)』を読み始めた。
外交官として世界を渡り歩いた方の著書である。

前書きで、
自分の半生は反省の連続、
でも、反省は気付きへと転化し、一人ひとりの人生の決め手ともなる、
と大使は言われる。 
本当の人生は、
目から鱗が落ちる経験をした時から始まる、
人生を決める機会を逃した、と嘆くのは早い、
とも。

私たちはなかなか生きているという事実に感謝できない。生きていれば、苦しい時もあり、苦しい時のほうが長い、と感じるかもしれない。
しかし、苦しいと感じていること自体、人生に正面から向き合っていると考えられないか、と大使は、言われ、楽な人生などないよ、と。

日々の人生を、自分なりに努力して生きることが、人生には無駄がない、という、過去の反省の結論で、
毎日細やかな実践を繰り返している、という。

コロナ禍のような苦境にあっても、おおらかに生ききってみようではありませんか、と大使は提案され、
自分の苦境は自分しか解決出来ず、黙々と頑張ってきてくれた自分自身をいつくしんであげよう、と。

あなたと私は、他の優しさに生かされて自らを律して生きる仲間です、と、締め括られ、仲間という言葉の響きに、心が温かくなった。

老いる、と考えるのではない、本当の人生の準備期間と考えるのだ、と。

一言ひと言が胸に響く。
きっと、私は、もう、今更何を言っても遅いよ、という諦めの気持ちが、何処かにあって、投げやりな瞬間を過ごすことも多かったのだと、日々を振り返る。
大使のような立派な大人の方が先輩としていて下さって、有難いことだ。
私は本を鞄に入れ、買い物に出かけた。

中野に買い物に出て、サンジェルマンというパン屋に寄ったら、土日の特売で、ドーナツが100円だった。二つ買って、カバンに入れ、ふと、その形を見ているうちに、
♪いいことあるぞ、ミスタードーナツ‼︎
という昔の歌が、耳元に蘇って来た。

♪♪♪いいことあるぞ、ミスタードーナツ♪♪♪

いいことありそう。いいことあるぞ。
今日から、また新しい私。

ドラえもんGO!との遭遇は続いている

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