雑記 976 水無月

画像1 その昔、6月の晦日には、茅の輪くぐりをして、宮中では氷室から貴重な氷を出して食し、病や暑気を払う習わしがあった。このとき、氷を口にできない庶民は三角にした餅を氷に見立て厄を祓ったと伝えられている。菓子の名前ともなっている「水無月」とは、旧暦での6月を言い、新暦で言うと、7月6日〜8月3日を指す。梅雨なのに水無月とは?という矛盾は、旧暦名を今の暦に当てて考えるところから生じる。
画像2 水無月という和菓子が三角なのは、四角の外郎を、斜めに切って、年の前半、後半、と分け、この先半年が平穏であるように、という願いが込められているそうだが、昔の殿上人ではない民は、今思うと、宮中の者より美味しいものを食べていたんじゃないかと思われる。その時代には既に甘味はあったのだろう。
画像3 明日から7月。後の半年が穏やかに守られますように。暑い夏を元気に乗り切れますように。
画像4 ♪♪♪

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