マガジンのカバー画像

ムスメのいろいろ

47
小6で発達障害(ASD)と分かる。知的発達の遅れがないグレーゾーン。外から見たら、どこを切っても普通にしか見えない。困り感を悟られないよう必死で隠して生きている。1日1タスク。1…
運営しているクリエイター

#特性

医者からも普通だと言われるムスメの遍歴①

発達グレーの支援がないのは子に限らずグレーゾーンとは言え、診断が下りているムスメやその親に対して普通、普通と言ってくる医者は本当にどうかしていると思います。 見た目は普通でも問題を抱えて来院している訳ですから、医者なら医者らしく言葉を選んで欲しいと思いますが、医者からしてこんなもんですから、誰に話しても話が通じないというのが、日本の発達グレーの普通なのかもしれません。 という訳で、日本の社会にはいまだに発達グレーの支援が無く、そんな中手探りで支援するしかない親は、いつま

¥100

コミュニケーションが難しい理由1(後編)

聞き返されると怒る会話が苦手と分かっていても、話しをする度に怒り出されるのは、かなりストレスです。 人の言ったことが、よく聞こえなかったり、分からなかったりした場合、聞き返すのは普通ですが、ムスメは聞き返されると、なぜか怒るのでした。 「聞こえなかったから、もう一度言ってって、言ってるだけでしょ?」  「。。。」 「なんで言わないの? 言ってくれないと分かんないし、ここで黙ってるってことは、怒って無視してるのと同じなんだよ。 怒ってるの?」 「。。。」 怒る理由が

¥100

そして、ムスメが家出した

うちではよく何気ない会話が一転して激しい口論になってしまうことがあります。「言った言わない問題」です。実際内容は怒るようなことではまったくないのですが、どうでもいいことをどうでもいいこととして扱えないムスメは、つまらない事に怒り出し、我を通そうとするのです。おまけに極端な考え方をするため、今回は家出にまで発展してしまいました。 始まりは、いつもただの話しムスメとオンライン授業の話になったので、私は働いている小学校のオンライン授業の話を話しました。 その小学校のオンライン授

ASDグレー娘の学校遍歴 その1(娘は一体どういう子?編)

娘の学校選びは今も手探り学校選びの難しさは、転々としてきた彼女の学校遍歴が物語っています。 実は高3の今年4月三度目の転校をしました。改めて書くと自分でも驚きますが、今の学校に入ってやっと勉強する気になってくれたようです。彼女の課題はやる気と勉強。普通に聞こえるかもしれませんが、特性があるので勉強嫌いといっても半端なくレベルが違うのです。 進学希望なので、勉強するのは当たり前なのですが、その当たり前が分からないというか、なんというか。発達の特性がなくてもやりたいことが見つ

それでも愛しい娘 その2

おかしいのは私!?発達障害にたどり着くまでの長い間、色々なところへ相談してきましたが、答えはいつも同じ。「お子さんに問題はない」、「お母さんの心配し過ぎ」、「もっと大らかに子育てを楽しみましょう」、「外で頑張っている子供は、お家で甘えさせてあげることが大事です」などなど。神経質なお母さんを安心させようとする言葉ばかりで、理解どころか逆に私がおかしいかのように言われました。 問題のない、ただおとなしいだけの子供をつかまえて「夫に似て、何かがおかしい!」と訴える母親は、逆に大丈

それでも愛しい娘 その1

娘は私が36歳の時の子供です。高齢出産で、長期のつわり、妊娠中毒、逆子に帝王切開と思い出しただけで顔が歪むほど辛い経験でしたが、娘の誕生は人生で一番幸せな出来事でした。 母子手帳にある発達記録の項目では、常に遅れがあった娘でしたが、のんびりな子と思っていました。 ただ、強い癇癪(かんしゃく)や親の言うことを徹底して聞かない、反逆児的な言動にずっと不安を覚えてはいました。そして、それが恐ろしいほど元夫にそっくりなことが、何より気になり、いろいろな人に相談しましたが「男は女よ

日本人だと余計。。。

誉めるのが苦手な日本人と自己肯定感2019年に内閣府が、日本の子どもや若者の自己肯定感が、国際比較調査で最低だったと公表しました。 日本人は普段から人のことをそんなに褒めませんから、当然と言ったら、当然の結果だと思いました。 ネガティヴ思考傾向の人とか、勿論それ以外にも要因は複数あると思いますが、人から誉められる経験が少なければ、当然自己肯定感も低くなるので、子供自身というよりも環境によるところが大きいかと思います。 英語は人を誉めるキラキラ言語日本人は、比較的おとなし

バウリンガルならぬ、自閉症スペクトリンガルが欲しかった

家族は言葉の通じない宇宙人昔、犬の気持ちを通訳するという「バウリンガル」なる商品がありましたが、我が家の自閉症スペクトラムのふたりは、犬以上に理解不能な人達でした。 会話の通じない彼らが同じ地球の人間とは思えなかったのは、言語を通り越して、多くの人が持って生まれるはずの基本セットが備わっていない感じだったからです。その頃、世間でもよく例えられていた「宇宙人」は、まさにぴったりな言葉でした。 宇宙人と思えるほど、理解し合うことが難しいので、我が家では建設的、平和的な会話が

¥200