いのちのものがたり1


昔々、人がいのちを生きていた時代、わたしはあなたに出逢った。

声に成らない声を聴き、風に乗った思いを聞いた。

「きみがすき」身体を包むその声は、風と共にやってきた。

なつかしい「それ」は、わたしの身体を包んで溶かした。

なつかしく、とても暖かい。「それ」は、いのちだった。

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