いのちのものがたり外伝 老師編9

私は老師に尋ねられるまで

自分の力などというものを意識したことがなかった。

「力・・・」

「そうだ、思いも寄らぬか」

「はい、考えたことがありません」

「そなたは、わしの夢に出て手紙を書かせた。それは何故だ」

「無意識でしたことです」

「そなたの無意識は凄い力じゃな」そう言って老師は笑った。

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