いのちのものがたり3

そしてまた、幾ばくかの歳月が流れ、わたしは月にいた。

あの、懐かしい星を眺めていた。

ごうごうと音がする。いのちの音が、唄をうたっていた。

いくつもの思いが、声にならない声が音を立てていた。

わたしは毎日声を聴いた。轟く音を

そして祈った。おもいが静まるように。


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