いのちのものがたり外伝 老師編2

この手紙が届いたのは、3年前

私は旅の途中で、この老師の使いだという若い男に出会った。

その使いの者は、老師の弟子だと言ったが、私はその人が老師自身だとわかった。

姿形を変えられるのか、とその時は思った。

それから3年の後、私はこの場所にたどり着いた。

意図して来たわけではないが、寄ってみることにした。

そこは、とても静かな入り江だった。人の気配はしない。

このような場所に人が住んでいるとはとても思えなかった。


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