いのちのものがたり2

歌を聞いた。王の歌を

儚く切ないそれは、わたしの胸を打った。

声にならない音だった。

愛した者が消えていく、愛した国が消えていく、それは王の思いだった。

わたしは、胸が痛かった。

握りしめられた思いが、苦しかった。

人は思いを生みだし、人間になった。


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