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嫁VS姑&小姑100年戦争No.30

本編27~少し寄り道したが、婚家の隣に家を建てた頃の話に戻る~結婚してご飯を何年も一緒に食べてみて、同居はムリと気付き、別居に決めたが、さて何処に建てようかと考えていた。姑の兄などには、婚家の隣の離れを建て直して、早う同居してやってくれと法事の度に言われていた。とても他の所へは出られそうになかった。

第二の分岐点ではあったが、当時は、離れで別居がせいぜいの時代だった。でもそれでは同居と対して変わらず、また同じことの繰り返しになる。
会社が家から離れた所へある人は別居していて羨ましかった。そう、これだ!このミニ版にしよう、そう決めた。
夫が父名義だった田んぼを相続していたので、その田んぼの一部を整地して会社事務所兼自宅を建てることにした。これなら、間にうちの田んぼがあり、畦道を通って行き来も出来、時々料理を作って運ぶにしても冷めない。いわゆるスープの冷めない距離だ。そして自営の会社だから防犯上、毎日そこに居た方が良い。つまり住んだ方が良い。

しかし、かなりの反対が予想されたので、秘密裏に事を進めた。
まず田んぼを宅地にするのに農業委員会の許可を取り、夫が仕事の残業時間を整地に充てとりかかった。

一人で毎日毎日、土を入れては整地をして、石積みもして、いよいよバレそうになった時、私は大舅・大姑・姑へ手紙を書いて渡した。

私の大一番、勝負の時だった。何があろうと決心は変らなかった。~つづく~