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嫁VS姑&小姑100年戦争No.45

本編42~姑には、虚言癖もあった。そして、自分でウソをついているうちに、それが姑の中で事実になっていくという、そらおそろしいものだった。
いくら嫁の私が頑張って働いても、尽くしても自分の好きなように歴史を塗り替えてしまうのだ。

大姑が大病の手術の後、お腹で溶けるはずだった糸が出てきて、消毒に1週間、私が病院へ連れて通ったことがあった。
その中のたった一日、雨で姑が現場を休んでいたので、私は支払日で忙しいからと、代わりに連れて行ってもらったことがあったが、これが驚いたことに、姑が1週間消毒に連れて行ったことにすりかわっていた。

休憩のコーヒータイムに私の前で、従業員にもっともらしくそう話すので、私は一瞬めんくらったが、すぐさま「ま、お義母さん、何いよってん。1週間消毒に連れてったのは私じゃん。」と言った。すると、姑が「あんたが行ったのはたったの1回じゃ!」と怒鳴った。従業員もお義母さんは、雨の日以外は現場に出ていただろうにという顔をしていた。

他にも、舅や大舅が亡くなった当日は集まる親戚のために、私がご飯の支度をしたのだが、それも姑がやったように話がすり変わっていた。私はもはや、姑の手足のようだ。私がやったことが、全て姑がやったことにすり変わるのだ。
そして、近所の人に「ありゃあ(私のこと)、何もしちゃあありゃあせん。(何もしない)」と悪口を言うのだ。たまたま通りかかった時に聞いた。頑張ったところで報われないのだった。~つづく~