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嫁VS姑&小姑100年戦争No.41

本編38~姑のそら恐ろしい所は他にもあった。今は作ってもらっている田んぼだが、私は嫁いで22年に渡り、米作りを手伝っていた。
春の育苗箱への土入れ、籾まき、苗出し、代掻き、田植え、稲刈りを担当しており、代掻きは夫がエンジンをかけてくれて、スタート。夫が粗起こしをして、水を張ってなるめた広い田んぼの仕上げで、後ろに横板を付けた乗用トラクターで田をゆっくり回ればよかった。済んだらエンジンを切ってトラクターから降りるよう夫から言われていた。

ある時、夫の居ない時に姑が寄って来て、「トラクターを家まで持って帰り、洗っとけ。」と私に言いつけた。まだその頃も素直な私は、代掻きが終わった後、乗ったまま田から畔へ上がり道へ出たが、今思うに、とても危険だったのだ。
田から出る時にトラクターがひっくり返りそうになった。体重を前に載せ、事なきを得たが、一つ間違えば命はなかった。
何事もなかったかのように道路をトラクターで婚家まで帰り、きれいにトラクターを洗ったが、姑は明らかに私を事故に合わそうとした。

実際、今でもトラクターごと田に落ちて亡くなる人は多いのだ。今、私は嫁を持つ立場になったが、私なら絶対に嫁にこんなことはさせない。何かあったら息子に申し訳ない。今、思い出しても絶対に許せない姑だった。
桃太郎侍にやっつけてもらいたい、水戸黄門様に叱ってもらいたい姑なのだった。~つづく~