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嫁VS姑&小姑100年戦争No.29

本編26~大姑が大病をして生きるかどうかの入院の間に、姑は家を片付け、大姑の通帳や印鑑を取っていた。大姑が退院して私に、「帰ってみりゃー、わしの通帳やら印鑑は皆なくなっとった。」と話した。

私はまだその頃も人が良すぎて、大姑が何を言っているのか意味がわからなかったが、つまりその通り、姑は大姑の留守中に、大姑の年金通帳から定期まで全部取っていた。まだその頃は通帳と印鑑さえあれば、他の者でも現金を引き出せたようだ。そして、JAから信組に変えて、自分名義で預金したものと思われる。

なので、大姑は自分のものが全部なくなったと話したのだった。大姑が死にそうな時に、姑は「おばあさんが死んだら、お金がなんぼうあるか教えちゃる。」と私に話していたが、長年一緒に暮らしてきて、しかも縁続きの大姑なのに、よくそんなことが言えるなと思った。大体おばあさんのお金って、おばあさんが管理していただけで、夫が長年日祝なしで稼いだお金なのにと思った。

さすがの大姑も、やっと姑の根性の悪さに気付き、心を込めて世話をした私の良さにも気付いてくれた。退院後はとにかく私に優しい大姑に変わってくれた。誠意が通じるまで、12年かかった。長い道のりであった。~つづく~