覚えている本のことをつらつら書いてプロフにする

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 小さかった頃から順に。覚書みたいな物なので、八川という人物に興味が湧くという奇特な人以外はあまり真剣に読まなくても良いかと思う。

 まず最初は、原作:ルブラン、翻訳:南洋一郎、『奇巌城』。中身は忘れてしまったが、表紙と原作、翻訳者だけはしっかり覚えている。父親が子供の頃、母親(自分からは祖母)に買ってもらった本で、そのため値段が二十円だが四十円だかだった。祖母にどうしてそんなに安いのか聞いて、昔は物の値段が安かった、と言うことをその時知った。

 それから世界名作何とかシリーズの『ああ無情』。いわゆるレ・ミゼラブルだ。このシリーズは『王子と乞食』や『幸福な王子』など面白くて全部読んだ(と言いつつこのタイトル品以外忘れている)が、この『ああ無情』だけは意味がわからなくて面白くなかったのだ。面白くなくて良く覚えている。なんで他の話は面白いのにこれだけつまらないのか、と。もちろん今なら面白みも理解できるが、子供に(多分幼稚園か小学校低学年)この話は難解すぎる。

 前後するかもしれないが、『野口英世』の伝記も覚えている。これは読書感想文を書いたからだが、他にも書いているはずなのに野口英世だけ覚えているのは何故なのか、それは分からない。小学二年生の夏休みの宿題だった。黄熱病の病原体を発見した偉い人ということで覚えていたのに、大人になってからそれが誤りだったということを知った。この本だと発見したことになっていた気がするが、今となってはわからない。

 小学生の頃を通して最も覚えているのは『フメツ』という機械の話だ。本そのもののタイトルは失念した。子供発明家の主人公が、物を絶対に壊れなくする『フメツ』光線を出す機械を作る。それを企業に売り込もうとするが、どこでもけんもほろろに断られる。最後の会社だと思うが、つまり『壊れてくれなければ物が売れない』と言うことを言い、この時はそう言う経済的な意味というか、物事が単純じゃない、ということを知った。

 この頃からSF好きの片鱗が出てきていたと思う。

 中学高校辺りは、たくさん読んだのだが時期が曖昧だ。最初は眉村卓だったと思う。そこから小松左京に進み、その辺りの本はほとんど古本で揃えた。この辺りからは小学生の頃のようにピンポイントで覚えているのでなく、ほぼ覚えている(中身全部というわけでなく、タイトル聞けば思い出す感じ)。よく読んだ作者としては上記に加えて星新一、赤川次郎辺り。ここで完全にSFに傾倒せず、赤川次郎が混じったことで、自分の方向性が決まった気がする。

 この先は適当に。

 グレゴリー・ベンフォード『タイムスケープ』。全体に漂う暗い雰囲気が好き。

 作者失念。海外SFで、時間が遅れる窓ガラスの話。昔一度調べて、かなり寡作な作者だったはず。

 海外ものはメジャーどころだけ押さえてきた感じ。翻訳独特の文章がちょっと苦手だったので。

 強く残っている物だけ挙げた。何だかダラダラと書いてきたが、これでおしまい。もちろんもっとたくさんの作品と作者から影響を受けているけど、すぐに頭に浮かぶものだけパパッと書いた。

 

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