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レトロな看板の文字をみつけよう!書いてみよう!のらもじ in 円頓寺

昔ながらの商店街の屋号や看板、看板職人が手書きで書いた文字はパソコンで出力された文字にはない個性があります。

11月3日に行われたまちなか寺子屋「レトロな看板の文字をみつけよう!書いてみよう!のらもじ in 円頓寺」。

講師の下浜臨太郎さんは「のらもじ発見プロジェクト」として、古い町並みにある、洗練されていないけれど個性的で味のある文字を「のらもじ」と名付け鑑賞されています。
文字の形だけでなく、風雨に晒されるなどの経年変化により素材と馴染んだ様子にも、デザイン的な魅力や古道具的・民藝的な魅力を積極的に見出だしているそう。

下浜さんはタイポグラフィーのデザイナー。発見・鑑賞した「のらもじ」の形状を分析し、フォント化したのち、誰もが使えるフォントデータとして配布。使用を通して「のらもじ」の魅力を知ってもらうという活動をしています。
さらに、そのフォントデータの代金を看板などの持ち主に還元。のらもじが後世に残っていくように応援しているのです。

まずは、座学で「のらもじ」とは何かレクチャーを受けました。

それから実際にまち歩きで円頓寺本町商店街と円頓寺商店街を歩いて「のらもじ」を発見していきます。

円頓寺本町商店街では飯田洋服店の飯田さんの案内でまち歩きをし、インテリア・マルカさんの店主さんになぜマルカというお店の名前にしたのか理由を聞くことができました。円頓寺の円でマルみんなが仲良くのカだそうです。

円頓寺商店街では野田仙の高木さんの案内でまち歩きをしました。高木さんは円頓寺本町商店街に「のらもじ」が多く円頓寺商店街に「のらもじ」が少ない理由は、戦争で円頓寺商店街は燃えなかったが本町商店街は燃えてしまったから明治時代からの商店が残っているからではないかと推測してみえました。
各自、下浜さんのレクチャーを受けながらスマホなどで円頓寺商店街に残された「のらもじ」看板を撮影しました。

会場のなごのキャンパスに戻ると休憩をはさみ、実際に「のらもじ」を書きオリジナルデザインの缶バッチを作るワークショップを行いました。

各自お気に入りの「のらもじ」を選択し、その「のらもじ」に隠された法則を探して、書きたい文字に落とし込んでいきます。
各自1つから多い方では4つも個性的な「のらもじ」缶バッチを作成することができました。

今回、下浜さんのお話を伺うことでまち歩きの視点が一つ増えました。「のらもじ」を探して昔ながらの商店街では上を向いて歩いてみるのも面白そうです。

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レポート:あいちゃん 写真:海野峰路

■レポートしたプログラム

■まちなか寺子屋

■やっとかめ文化祭

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