10月29日(火)日泰寺と揚輝荘
10月29日の夜、旅するなごや学で、日泰寺と揚輝荘をテーマに学習をしました。
会場は、やっとかめ文化祭でおなじみの、愛知学院大学名城公園キャンパスの放光台です。
講師は、愛知学院大学の林淳先生です。
日泰寺は、タイからお釈迦様のご真骨をいただき、おまつりする寺ですが、
仏教が国教であるタイとは異なり、日本の仏教は宗派で分かれていますから、仏骨を迎えるにあたっては、仏教宗派の連合で対応したそうです。
候補地は京都など数か所ありましたが、
田代町の地主さんたちが土地を無料で提供したことで名古屋に決まったそうです。
この地域は高台で、名古屋の町が見下ろせたというのは、今でも共通することなのでイメージできますが、この辺りには誰も住んでいなかった、というのは今とあまりにも違っているので、イメージがわきません。
日泰寺の本堂前には、タイのラーマ5世像があります。
ラーマ5世は、奴隷解放をしたり、学校教育に力を入れたりした王様だそうです。現在の揚輝荘は、タイの人たちにとっても、心のふるさとになっているそうです。
日泰寺のほぼ隣にある揚輝荘は、松坂屋初代の伊藤次郎左衛門氏の邸宅ですが、揚輝荘が建ったあと、周りに経済界の大物の邸宅ができたそうです。
やがて、この地域には鉄道が走り、日泰寺の周りで八十八か所巡りができるようになり、次第ににぎわっていったそうです。
経済界の人たちは、きちんと将来を予測して行動していたのだろうと感じました。
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レポート:三宅由美子 写真:おおしま
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