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小説 開運三浪生活 88/88「二度泣き橋」

盛岡に帰ると、文生は合格の報告をするために県大の源田の研究室を訪れた。県大に足を踏み入れるのは、退学の手続きをした去年の九月以来だった。

「おおー。よかったじゃないか」

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