消防設備点検の人はどこからやってくる?

マンションにお住まいであったりビルに入居していると、たまにこんな器具を持った人たちを見かけないでしょうか?

天井の感知器を点検中の光景

これは消防設備の点検をしている時の光景で、天井に付いている火災を検知する感知器の動作確認をしている様子です。

点検のお知らせを配布した上で各部屋へお伺いしていますが、「この人たちは一体誰なの?」と思いながら対応されている方も少なくないのではないでしょうか。
(実際「消防署から来てるんでしょ?」なんて言われがちです。)

そこで今回は、消防設備点検をしている人がどこからやってくるのかをご紹介したいと思います。

そもそも誰が来てる?

消防設備点検に来るのは、消防設備士や消防設備点検資格者という資格(以降、「消防設備士」に表記をまとめます)を持った民間企業の社員、もしくは個人事業主の方々です。

よく「消防士が来る」と勘違いされている方もいますが、消防設備の点検に消防士は来ません。

消防士が来るケースは、実際の火災の際の消火・救助活動や、「査察」という設備や防火管理の状況などを検査をする時などです。

ですがお子様がいるご家庭でたまに親御様が「消防士さんが点検しに来てくれたよ〜」なんて紹介していただくことも。

そんな時は、正直に「消防士じゃなくて消防設備士なんだよ、ごめんね」と名乗って夢を壊していいのか、その場は消防士となってやり過ごすべきか、ささやかながら悩んだりしています。

点検は誰が依頼している?

ではこの消防設備点検は、誰が消防設備士に点検を依頼しているのでしょうか?
これには複数のパターンがあります。

まず最も多いのが建物の所有者になります。
その所有者が直接消防設備士のいる会社に依頼したり、管理会社を経由して依頼しています。
依頼者が建物の所有者ですので、共同住宅などに住んでいる方には直接お金を請求する事は通常ありません。

他には、店舗などではテナント側で自身の専用部のみ点検を依頼していることもあります。
このケースはチェーン店などでたまに見かけますが、建物全体の点検と専用部のみの点検が重複して実施されている場合もあります。

消防設備士はどこからやってくる?

先ほどもご説明の通り、点検に来るのは消防士ではなく消防設備士なので、消防署からは決して来ません。
そして点検の依頼先は、建物所有者や管理会社が品質やコスト、利便性などを考慮して選定します。
という事でどこからやって来るかというと、依頼を受けた消防設備会社のある地域からやってくる、という事になります。

そのため川崎市の物件を東京の消防設備士が点検していたり、その逆もあったりします。
当社が新規で点検業務をご発注いただいた物件の前点検会社の住所が他県だったりすると、「遠くからご苦労様でした」と労りたい気持ちになります。

ちなみに当社の所在地は川崎市ですが、お客様のご要望から静岡県や埼玉県、千葉県といった遠方の物件まで点検にお伺いすることもあります。

点検に行く際は当社のような零細企業にとっては小旅行の気分です。

まとめ

・消防設備点検には消防設備士が来る
・点検は建物所有者や管理会社、テナントなどが依頼している
・点検者は依頼先の所在地から来るので、遠路はるばる来ている点検者もいる

ということで以上が、消防設備点検の人はどこからやってくる?の説明でした。
ご不明点等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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