合同会社か、株式会社か
父の仕事を継ぐにあたり、過去父が個人事業主として働いてきた年収から、会社を設立することにしました。
父から「社長はお前でいいから、好きに決めろ」と言われたのが年明けの話。
税金で持っていかれるよりいいだろう、と言うのだが、じゃあなぜ今まで個人事業主やって来たんだよ!とツッコミたくなるが、そこは息子も大きくなったので自重。
好きに決めろと言うので「会社設立」で色々検索してみると、株式会社とは別に「合同会社」なるものが発見されました。
そもそも今まで所属していた株式会社についてもキチンと理解していなかった私ですが、せっかく調べたので合同会社についての概要と、株式会社との違いについて、検索してすぐ出なかったところをまとめてみました。
合同会社とは
合同会社は法人の形の一つです。株式会社同様、法人格を持つことが可能です。
まず税務上は株式会社と同じとのことなので、税金対策で会社設立するのであれば合同会社でも株式会社でもどちらでも変わらないようです。
出資者が社員となるそうなのですが、その辺は詳しいサイトに説明を譲ります。
合同会社のメリット
合同会社というカテゴリがなぜ存在するのかといえば、もちろんそこに何かしら株式会社とは違うメリットがあるからです。
デメリットしかないなら誰も選ばないてすしね。
合同会社のメリットは以下の点が挙げられています。
①有限責任
②設立費用が株式会社より安い
③利益(損益)配分に自由度がある
①②は詳しいサイトに説明を譲ります。
③のところ、利益配分に自由度があるという点について、ここが一番掘り下げて知りたかったのに、多くのサイトで同じことばかり書かれていたんです。
「合同会社では、社員が出資割合に関係なく利益配分の割合を自由に定めることができる。」というのが要約です。
ですが私が知りたかったことは、「利益配分をどのように、どのタイミングで決められるのか」という点。
結論としては、利益配分の割合は以下のいずれでも定款に定めることで決められます。
・出資割合同様
・全社員の同意としてもいい
・各社員均等でもいい
・代表社員が決めてもいい
タイミングも回数も定款で自由に定めていいそうです。
ただし、利益以上の配分はできないという点には注意。(当たり前っちゃ当たり前)
合同会社のデメリット
もちろんデメリットもあります。
まず株式会社と違い上場ができないそうです。全然上場などする気がない(できる気がしない)ので、その点は私にとって気になりません。
なお、合同会社設立後に株式会社に変更することも可能なようです。しかもいきない株式会社を設立するよりも合同会社→株式会社とした方が総額安いらしいです。
次に挙げられるのは、信用力が低いという点。
確かに私も社会人を10年以上続けてきて、仕事で合同会社の方にお会いしたことは一度もありません。(前職がお固い会社だったことは否めませんが。)
電話で「はい、合同会社○○です」と名乗られたら、ハテ?と思う気もします。
しかしながら、これから起業する会社なんて信用はそもそも大きくありません。
現時点でお取引頂いているお客様に至っては、個人事業主である父に仕事を発注しています。
これは株式会社でなかろうとも仕事っぷりを信用いただいていると言えるのではないでしょうか。
個人事業主やフリーランス、副業が流行り始めている流れからも、株式会社でなければ信用できないという価値観は徐々に無くなっていくのではないかと私は考えています。
私はどちらを選ぶ?
私はどちらかというと逆張り的な発想が好きだったりするので、合同会社を選択したいと考えています。
当面は、社長は私だとしても父に教えを乞う場面が多分にあると思うので、役員報酬は少なめに設定し、利益配分の際に父の私への評価を踏まえて収入補填をさせてもらうことにしようかなと思っています。
相談しよう、そうしよう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?