無知がVリーグ観戦してみた。
はじめに
この記事を書いた人間は、Vリーグおろかバレーボールの知識すらあやふやです。そんな人間が初めてVリーグ観戦をしたときの体験記になります。
ここに記載されていることが、Vリーグのすべてではないことをご理解いただけますようお願い申し上げます。
そもそもVリーグとは
日本のセミプロバレーボールリーグ。三部構成で、division1.2.3で分けられている。V1、V2、V3と表記され、数字が若いほど強い!という感じ。私が観に行ったのはV1の試合です。
パナソニックとかサントリーとか日常的に目にする大企業のチームもあり、所属選手は会社員の人やプロ契約している人もと様々。
VはバレーボールのVなんすねぇ~とか思ったり。そもそもスポーツに関心がなかったため、JリーグとかBリーグとか聞いても何の競技するのか分からなかったんですが……一つ賢くなりました(頑張れ)
ここから本編
今回私が観戦してきたのは
ウルフドッグス名古屋(豊田合成)VS JTサンダース広島(JT)です!
この日は、ウルフドッグス名古屋が主催のゲーム(以下:ホームゲーム)だったため、愛知県稲沢市に位置する豊田合成記念体育館エントリオ(以下:エントリオ)へ行きました。
わたくし、初の名古屋にドキドキ。高知駅から名古屋駅まで深夜バスを利用し、色々ありながらも無事到着。
名古屋駅で、一緒に観戦してくれる友人のぱぱいやと合流。一人で観戦するのが不安で寂しいと言ったら、わざわざ神奈川からやってきてくれた聖人。ちなみにこのぱぱいや、私以上にバレーの知識はありません。正真正銘、無知二人がVリーグ観戦をする構図が完成しました。
ここからJRに乗って、名古屋駅から稲沢駅へ!
稲沢駅についてすぐ、ウルフドッグス名古屋チーム色に染まった通路を発見。選手たちの写真とサインが張られており、立ち止まって写真を撮る人も多かった印象でした。私は人通りや恥ずかしかったこともあり断念、写真がありません(後悔)
通路を使って駅の対岸に渡ると、すぐにエントリオがあります。方向音痴にも親切な立地、建物綺麗!大きい!
そしてグッズを買うために一般列へ並び、ドキドキしながらお目当てのグッズ売り場へと向かいました。前日に売り切れが出ていた品もあり、この日も長蛇の列だったので、欲しいものが買えるか不安がる私、そしてそれを慰めるぱぱいや。
なんだかんだ売り場に入れ、お目当てだったウルド君のぬいぐるみやワッペン、キーホルダーなど無事に確保できました。
グッズを買っている間に開場し、試合時間までエントリオの中を散策できました。選手たちの大型タペストリーがずらりと並んでおり、そこでツーショットを撮ることができたり、協賛企業の商品を無料いただけたりと空き時間も楽しめました!
ちなみに大型タペストリーとツーショットを撮るか撮らまいかグズグズ悩んでいると「撮りなよ!ほら、スマホ!」ってな感じでぱぱいやが写真を撮ってくれました。
一通り散策し終わり、試合会場へ!
筆者たちの席は一階エンドシート、コートがとても近い。選手の表情とか笑い声がダイレクトにわかる。
試合前のウォーミングアップとかで、選手が近くへやってくるのですが……当たり前だけどめっちゃデカイ。
日常生活であまり出会うことのないサイズ感。こちらが座っていることを差し引いても、背が高い&かっこいい。
ウォーミングアップ中、選手たちが一列に並んで順番にスパイクを打つ時間があります。各チームの放つスパイクが、豪速球でコート内に打ち付けられ、バウンドしたボールが死ぬほど観客席へ飛んできます。おおまかボールボーイが防いでくれますが、もちろん取りこぼしがあるのでそれは自衛するしかない。
貴重な体験にも関わらず、ビビリのため感動する暇もなく……むしろ命の危険を感じました。
私がボールにビビリ散らしていたその時……
推し来た!!!!!!!
しかも
ファンサきた!!!!!!
本当に来てよかった!(大声)
深夜バスでのことや、早朝の名古屋駅周辺で半泣き迷子になったことなど些細な事。Vリーグ最高、ウルフドッグス最高!
SNSで発見してから、ずっと会いたかった不憫で健気で可愛いウルドくん。選手たちからはたぬき扱いされていますが、犬です。ウルフドッグです。
選手入場!
BGMとともに、選手入場!
ウルフドッグスはホームゲームということもあり、とにかく演出が派手でかっこいい!会場が暗くなり、ペンライトとチアリーダーさんのネオンだけが光ってて「これから始まんぞ~~!」みたいな感じで、ドキドキとワクワクが止まらなかったです。中央にあるモニターに異名(?)と一緒に選手が紹介されてて、なんかスポーツ漫画みたいでした(ボキャ貧)
ホームゲームって自分のチーム色を強く出せて、応援する側も力が入るので選手たちが「ホームの力を借りて~」的なことを言っている意味がよく分かった。実際、観客側から見ても会場全体が味方になったみたいでした。
試合開始だよ
選手が入場し終われば、いよいよ試合開始です。
正直興奮しっぱなしで、ほぼ記憶飛んだため印象深かったところを抽出して書き残していきます。
前情報として、前日の試合でウルフドッグス名古屋はJTサンダーズに2-3で負けております。生で勝つところが観たい!全力で応援するぞ!と始まる前から鼻息の荒い女。
まず印象的だったのはサーブです。私はサーブが好きで、緊張した場面で力強いサーブを打ち込んだり、レシーバーの腕ふき飛ばしたりと映像越しでも興奮します。
実際、現地で感じたことは「音やべぇ、絶対死人出る」でした。特にキャプテンの世界的エース・クレク選手は、高さもパワーもすごかったです。2mの長身から繰り出されるジャンプサーブ……迫力と衝撃が肌身で感じられました。
映像じゃ軽くぽんって感じなのに、実際は「ドゴンッ!」みたいな鈍い音がします。多分、あのサーブで狩りできる。でもJTもしっかり拾うんですよ、さすがプロ。
どこまで正確に測れているかはわかりませんが、エントリオには速度がモニターに表示されており、クレク選手と高梨選手は打てばだいたい100km/h超えるみたいな感じでした。
もう一人とてつもないサーブを放っていたのは、期待の新人・水町選手。この水町選手、春高から話題の選手で令和の三羽烏と呼ばれていたそうです。調べれば調べるほど主人公みたいな選手。
水町選手はクレク選手と比べると身長は低いです。(※180cm以上ある)
だがしかし、サーブの威力は一番強かった。音もスピードも凄まじい。
そして人気選手なだけありまして、周りのテンションが上がっていくので、つられてワクワクしました。当時の私はあまり水町選手について知らなかったのですが、私とほぼ同世代がこうやって活躍しているのを見ると尊敬します。
試合運びは両者譲らず、中には30点を超えるデュースの応酬が繰り広げられたセットもありました。ラリーが長く続くので、その分1点決まるごとに歓声が大きくなっていました。
そのラリーの要になっているのが、日本代表のリベロ・小川選手です。
初めからボールが落ちる場所を分かってたみたいに、とにかく拾うんです。味方が攻撃に入れば、ブロックを警戒したポジションに。サーブになれば積極的に触り、必要とあらばトスも上げます。
・・・・・・ゆ、優秀すぎんか?
率先してチームメイトに声をかけていたのも小川選手でしたし、ウルフドッグスの守護神を体現してました。た、たのもしすぎる。
そういえばバレーにはチャレンジというものがありまして、審判の判定に異議申し立てして、映像で再判定するみたいなやつです。これで覆ることもあれば、やっぱり審判が正しかったねってなるときもあります。
今回、ウルフドッグス名古屋側がチャレンジする場面がありました。内容は、「ブロックアウト判定でJTに1点入ったが、ブロックに入った選手はボールに触れていない。あれはアウトボールで、ウルフドッグスの点になるはず…!」てきな感じ。
そのブロックに入っていたのが、クレク選手。めちゃめちゃ身振り手振りで「触ってない!わかる?触ってないからね?!」ってやってました。この時点でもう面白い。そのあと映像がスクリーンに映し出され、結果はクレク選手の手にボールは触れていませんでした。
ということはチャレンジは成功となり、ウルフドッグスの点になるはずが……
アナウンス「チャレンジ失敗でs」
クレク「Noooo!!!!」
まさかのアナウンスに世界的エース・クレク様ご乱心。
あまりのことに爆笑する選手と会場。この後しっかりアナウンスは訂正され、ウルフドッグス名古屋の得点になりクレク選手ご満悦のご様子でした。
私的ハイライトはここでしたね、もうクレク選手大好き。
後半はボルテージ最高潮で、私も眩暈がするぐらい声を上げて興奮していたので記憶がございません……
最後の最後になってしまうのですが、ウルフドッグスがマッチポイントでここをとれば、この日の勝者になれる場面。そんな緊張の終盤、大型セッター・永露選手が華麗なツーアタックを決め、この日ウルフドッグス名古屋が勝利を収めました。決めた瞬間、お隣に座っていた永露ファンが泣き叫んでました。わかる、かっこよすぎた。推し選手があんな華麗にツーアタック決めたら、私も泣くし叫ぶ。それぐらい綺麗で相手にも悟らせない、不意を突いたプレーでした。いや~、プロってすごい(n回目)
ここで試合は終了しましたが、その他思ったことも記述します。
雑記
試合が始まる前、私たちの席はチケットを受付にもっていけば、特典がもらえるという紙が椅子に置かれていました。
ぱぱいや「特典だって!貰いに行こう!」
私「うーん、終わってからはダメ?」
どっちが誘ったんだよっていうレベルで、動くことを嫌う女。それに対して来たからには全力で楽しむスタンスのいい女・ぱぱいや。
そんな会話を聞いていて、お隣の綺麗なお姉さま。
お姉さま「特典って数量限定なので、早めに行った方がいいかもです!」
私「そうなんですか!!」
ありがとう、お姉さま。貴方のお声がけがないと、この女特典を無視して帰宅するところでした。本当にありがとうございます。
得点は、永露選手と近選手のトレーディングカードでした。大事に保管してます。
選手たちがウォーミングアップで、対人をしていたとき。私の前では市川選手と水町選手が楽しそうに対人しておりました。
市川選手がなかなかいじわるなところにボールを飛ばし、水町選手がそれを追いかけてレシーブするという構図。微笑ましいなあと思ってたら、普通に市川選手がスパイクしたボールが私の足元に飛んできました。ここで頭の中は「ボール返さなきゃ!!!」でいっぱいいっぱいになった私。
私(ほぼ無言・無表情でボールを返す)
水町選手「すみません、ありがとうございます」(丁寧な言葉と一礼)
こちらが、できた人間とリソース足りてない人間が対峙した瞬間でございます。
おかしいな。水町選手より年上なのに、この対人スキルの落差。本当に申し訳ない。本人は絶対覚えてないし、気にもしてないと思うんですが本当にすみません。マジで。
私も水町選手を見習って、とっさでも笑顔ぐらいできるようになりたいと思いました(超絶反省)
ウォーミングアップのため、選手が続々コートへ集まってきたときの事。映像越しでしか見てこなかった人たちが、リアルに存在し動いていることに感動していた私。
高梨選手が現れた瞬間「侍だ……」と思わず声が出ました。映像で見たときも、なかなかインパクトある髪型とお顔だなと感じていたのですが・・・実際見ると作画が濃い。青年漫画から劇画に変わった感覚。
しかし見た目はワイルドな高梨選手ですが、見ていると思いのほかおちゃめな人なのかもしれないと思いました。
そして傳田選手、写真で見るより実物イケメンすぎる。普通にめっちゃタイプだが?微笑みが殺人級に素敵すぎる、これは逆写真詐欺では?と頭の中はお祭り状態の私。
そんな傳田選手は王選手と共に今回のVOMに選ばれました。MVPみたいなやつです。試合の感想を聞かれた、傳田選手。
傳田選手「昨日の方が調子よかったですね」
得点量産してたけど、本人は昨日の方がよかったそうです。好き。
ちょっとはにかんでました。はい、好き。
王選手「昨日の方がよかったです」
これ本当に今日勝った?もしかして昨日勝ったんじゃない?
選ばれたのに、本人たちはしっくり来てない状況が面白かった。MCの方も「謙虚ですね!」って反応してましたが、首をひねるお二人。
勝敗にかかわらず、本人たちのベストがあるんだなと思いました。勝ったから調子いいとかじゃなくて、調子いいけど負けることもあり、調子は出なくても勝ったりもするだなぁとしみじみ。
書き終わり
レポートなのに、レポートの役割を果たしているのか不安なのですが楽しかったことが伝われば幸いです。
私自身、バレーボールに興味を持ったのは最近の出来事で、まさかこんなに短期間で観戦まで行くとは思っていませんでした。地方に住んでいるため、周りにチームはなく観に行くとしたら遠出するしかない。そのためなかなか踏み切れなかったのですが、今回運よく企画でチケットを頂き最前列で試合を観ることができました。本当に素敵な経験が出来ました、今度は自分でチケットを獲得しようと思います!
ネットで配信されているVリーグの冒頭で「今日もバレーボールは面白いと証明しよう」と流れます。この入り超絶好きでして、まさに今回の観戦で完全証明されました。バレーボールは面白い!!!
もっと色んな人に見てもらって更に盛り上がれば、大きな会場での試合やグッズ展開にもつながるし、応援する側も今以上に熱が入ると勝手に思ってます。
イマイチ私の文章では、見た全てを表現しきれないのが残念でなりません。実際観に行って欲しい、TVの中継でも、Youtubeの切り抜きでもいいから観てみて欲しいです。チームのコンセプト、選手の個性などハマる瞬間はどこにでもありますので。どんな形でも興味を持っていただきたいなぁと思いました。
総括
ウルドくん可愛い!ウルフドッグス大好き!バレー面白い!
拙い文章でしたが、最後までご拝読いただきありがとうございました。