見出し画像

カツ丼ってトンカツが乗ってるからカツ丼なんだよね。え?卵?なにそれ?

さ、と言うわけで始まりました。「たまさんの八ヶ岳Radio、Happy Everyday!!」この番組は、八ヶ岳南麓でハッピーに暮らしている、たまさんが、八ヶ岳の魅力、ハッピーなんだけど色々起きる八ヶ岳暮らし、そして日頃考えている四方山な話をだらだらと語る、そんな番組でございます。肩の力を抜いて、のんびりとお聞きください。(ヘッダー画像はnoteギャラリーから挿入しました。hina_hiyokoさんありがとうございます!)

今回はカツ丼についてお話しします。カツ丼ってみなさんご存知ですよね?あのトンカツが丼飯の上に乗ってるやつですよ。でも、カツ丼って実際にはトンカツがご飯に乗ってるだけじゃなくって、トンカツが卵とじになってますよね?でも山梨ではそうでもないんですよ、ってお話しです。

いやね。八ヶ岳がある山梨とか長野ってソースカツ丼の文化があるんですよ。卵でとじない、単なるトンカツが丼ご飯の上に乗っかってるやつですね。で、むしろそっちの方が主流で卵とじのやつはカツ丼と呼ばない、みたい、なんですよね。

で、そんな話を聞いて、ふと気になったわけです。山梨とか長野、ま、いわゆる甲信越の定食屋さんで「おばちゃん、カツ丼頂戴!」って言ったら、一体どんなカツ丼が出てくるんだろう...って。で、気になったからには試してみよう、ってことで、最近はご近所定食屋さんを巡ってはカツ丼を試してました。

で、それなりに何ヶ所か食べ歩いて、だんだんわかってきたことがあるんで、今日はそんな、たまさんのカツ丼文化論を語ってみます。

まずね、山梨や長野では東京の一般的なカツ丼、いわゆる卵とじのカツ丼のことを煮カツ丼って呼ぶんですよ。煮カツって、カツを煮るって書くのね。で、カツを煮たのが乗っかってる丼だから煮カツ丼。

ぢゃあ、カツ丼ってどーゆーものよ?って言うと、トンカツが乗ってる丼、なんですよ。世間一般ではソースカツ丼って呼ばれるものね。まあ多くはトンカツの下に千切りキャベツがあって、その下にご飯があるスタイルです。

これね、日本語としてはむしろこっちが正しいと思うんですよ。トンカツが乗ってるからカツ丼。だって天ぷらが乗ってる丼だから天丼。鰻が乗ってる丼だから鰻丼。牛肉が乗ってる丼だから牛丼、ですよね?

で、トンカツを煮たやつが乗ってるから煮カツ丼。ねえ?だって焼き鳥丼を注文して親子丼が出てきたら、おや?って思うでしょ?鰻丼を注文して鰻玉丼、まあ柳川鍋みたいなやつが出てきたら、ええー?って思うでしょ?天玉丼とか牛玉丼ってあまりイメージできないけど、でも天丼とか牛丼って注文して卵とじが出てきたら困っちゃうもんねえ。

カツ玉丼って呼ばないで煮カツ丼と呼ぶ理由はよくわかってないけど、でもカツ丼と煮カツ丼って区別をつけるのは、たまさん、むしろ日本語として正しい気がするんですよね。

ちなみにかつやみたいなチェーン店は山梨や長野にもあるんですよ。で、かつやでカツ丼を注文するとフツーに卵とじの煮カツ丼が出てきます。だから全国的にはカツ丼=煮カツ丼ってことは、多分山梨や長野の人も知識としては知ってます。

ぢゃ、知識として、言葉としてはさておきとして、実際どのくらいこのトンカツが乗ってるカツ丼が普及してるのか?ってゆーとですね。はい。これはたまさんの20軒近いカツ丼巡りからお話ししていきましょう。

で、結論から言うと、煮カツ丼優勢でした。そして言葉としては煮カツ丼、って表記してあるパターンが王道ですね。つまり煮カツ丼はあるけど、カツ丼はない、とゆーお店ですね。これがざっくり1/3くらいかな。あとは1/3が煮カツ丼もカツ丼も両方あってお好きな方を選んでね、とゆーやつね。で、残りの1/3がソースカツ丼っちゅーか、トンカツが乗ってるカツ丼です。

たまさん、この煮カツ丼とカツ丼両方あるお店で、あえて「おばちゃん、カツ丼頂戴」ってだけ言ってみて、何が出るのか試してみたんですが、これは不発でしたね。両方あるお店はほとんどが、「うちは煮カツ丼とカツ丼があるけど、どっちにする?」って聞かれるんですよね。何も言わずに煮カツ丼を持ってきたのは1軒だけでしたね。

あとは煮カツ丼しかないお店でも、あえて「おばちゃん、カツ丼頂戴」って言うと「うちは煮カツ丼しかないけど、いい?」って聞かれることが多かったですね。要するに人気なのはカツ丼=煮カツ丼なんだけど、言葉としてはカツ丼≠煮カツ丼、なんだよね。

ちなみに道の駅とか高速のPA・SAとかはなぜかソースカツ丼が優勢です。これは多分ご当地推しでソースカツ丼を推したいんだと思うんだよね。実際世の中では煮カツ丼の方が多分人気なんだと思うんだよね。

で、このご当地ソースカツ丼、っちゅーか、カツ丼ですが、山梨と長野で微妙に違うんですよ。長野は駒ヶ根ソースカツ丼の流れとゆーか、ソースひたひた系が多いんですよね。で場合によってはキャベツもなくってソースひたひたトンカツだけが丼ご飯に乗ってるパターンです。

一方で山梨のカツ丼はソースはかかってないのが多いんです。揚げたてのトンカツと千切りキャベツが丼ご飯に乗ってる、ってパターンが多いんです。ソースは自分でかけるんですね。これって要するにトンカツ定食が縦になった、3Dトンカツ定食、なんですよね。

ほら、トンカツ定食ってトンカツ、千切りキャベツがお皿に乗ってくるわけじゃないですか。あれが一つの丼の中で縦に、3Dで入ってる、って代物なんですよ。これって要するに洗い物が減るとか、そーゆー理由から生まれたんじゃないかな?って想像してます。

ってゆーのはね。ソースカツ丼、っちゅーか山梨でいうところのカツ丼っちゅーか、まあ、あの3D立体トンカツ定食だけがメニューにあるお店何軒かに聞いてみたんですが、まあ、大体は「手間がかかるから煮カツ丼はやってない」とか「今はワンオペでお店を回してるからソースカツ丼しかできない」ってことらしいんだよね。

だからお店によってはソースカツ丼、っちゅーかカツ丼が1000円で煮カツ丼が1100円とか、煮カツ丼の方がお高い値段設定になってるところもありました。

で、そんな中でたまさんのお気に入りのカツ丼ですが、たまさん、以前は全国的にいうカツ丼、いわゆる煮カツ丼が好きでした。なんかソースカツ丼って食べてるとキャベツが散らかっちゃったりするじゃないですか?で、こんなんだったら平皿でフツーにトンカツ定食にしてくれよー、って思ってました。

でも、最近は煮カツ丼よりもソースカツ丼とゆーか、カツ丼の方がお気に入りです。ってゆーのも煮カツ丼ってどこもぶっちゃけ似たり寄ったりなんですよね。海苔が乗ってるか三つ葉が乗ってるか、くらいでどの店もそんなに変わらない。ま、かつやで十分、な感じね。

一方でソースカツ丼っちゅーかカツ丼ではソースひたひた系とか、山梨風の3Dトンカツ定食系とか、色々個性があるんですよね。キャベツがあったりなかったり。他にも新潟のしょうゆカツ丼とか、福井のタレカツ丼とか、秩父のわらじカツ丼とかね。

なんとなく、なんだけど、海に面したところよりも本州の真ん中ら辺、山に囲まれたエリアあたりがソースカツ丼、っちゅーかカツ丼のエリアになってるんじゃないかなあ?って思うんだよね。

たまさん、これからもカツ丼調査をしていくんでまた新しい情報が入ったらお話ししますね。ってゆーかカツ丼、好きなんでテキトーに食べ続けますよ。

八ヶ岳 移住・ワーケーション情報もお届けしています


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?