八ヶ岳風の子保育園

八ヶ岳の麓、標高1100mの長野県原村にある乳児保育園です。保育年齢は生後57日目から…

八ヶ岳風の子保育園

八ヶ岳の麓、標高1100mの長野県原村にある乳児保育園です。保育年齢は生後57日目から2歳まで。近くの森には鹿やリス、タヌキやキツネも出ます。自然豊かな村で安心して働きながら子育てを。そんな生き方を応援するために保育園をつくりました。https://kazenoko8.com/

最近の記事

ふるさと納税で八ヶ岳風の子保育園のご支援をお願いします。

私たちは、長野県原村で「八ヶ岳風の子保育園」を運営している社会福祉法人織りなすです。 このたび、私たちにとって大変ありがたい制度がスタートしました。 原村のふるさと納税のメニューとして、『原村ふるさと寄附金等「子育て教育施設応援分」』が開始されたのです。 これは、個人版ふるさと納税(原村ふるさと寄附金)や企業版ふるさと納税をしていただく際に、「子育て教育施設応援分」として、八ヶ岳風の子保育園を指定して寄附いただくと、村が寄附額の95%の額を補助金として交付する制度です。

    • 「新園舎建設中止の説明会」2024/5/25 (意見交換のレポート)

      私たちは、長野県原村で「八ヶ岳風の子保育園」を運営している社会福祉法人織りなすです。 ここでは、当日の意見交換の様子をレポートにてお伝えいたします。意見交換では約90分にわたり、住民の皆さん、保護者の皆さん、たくさんの方々に発言をいただきました。お時間の都合で、挙手いただいたのにマイクをお渡しできなかった方も数多くいらっしゃいました。あらためて、私たちが望んでいたのは、このような直接の対話の場であったと深く感じました。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

      • 「新園舎建設中止の説明会」2024/5/25 (質疑応答のレポート)

        私たちは、長野県原村で「八ヶ岳風の子保育園」を運営している社会福祉法人織りなすです。 説明会は、当日、以下の流れで開催いたしました。 1:「新園舎建設の中止」についてのご報告 2:「今後の取り組み」についての説明 3:「意見交換」のお時間 この記事では、当日、会場にて法人に寄せられた質疑応答の様子をレポートにてお伝えいたします。住民、保護者の方双方から確認があったのは、建設反対の理由としても挙げられた「事前説明がなかった」という点についてです。 その点についての質疑応答

        • 「新園舎建設中止の説明会」2024/5/25 (中止に至った経緯について)

          5月25日に開かれた新園舎建設中止の説明会には、地域住民の皆さま、保護者の皆さまをはじめ、村議員の方、報道関係の方など数多くの方(参加人数は延べ95名)にご参加いただきました。あらためてお礼申し上げます。説明会の様子については、今週、地元紙にそれぞれ記事が掲載されました。 長野日報(5/26付)「八ヶ岳風の子保育園 新園舎建設中止 地域住民に説明」 信濃毎日新聞(5/31付)「原村の認可保育園 移転計画中止巡り説明会」 私たち八ヶ岳風の子保育園は、2023年4月、全国の皆

        ふるさと納税で八ヶ岳風の子保育園のご支援をお願いします。

          八ヶ岳風の子保育園 「新園舎建設計画中止」のご報告について

          すでに新聞報道でご存じの方もいらっしゃると思いますが、社会福祉法人織りなすでは、この間、八ヶ岳風の子保育園での学齢までの幼児保育(0〜5歳)をめざして新園舎の建設計画を進めてまいりました。 先月年4月27日(土)に当法人の理事会にて「新園舎建設計画」が正式に承認され、本来であれば5月中旬に関係者の皆様や地域住民の方々に新園舎建設をご説明する会の開催を予定しておりました。 しかしながら、4月17日(水)に信濃毎日新聞の記事にて新園舎建設の計画案が掲載されて以降、新園舎の建設

          八ヶ岳風の子保育園 「新園舎建設計画中止」のご報告について

          開園までのお話ーその5ー「お元気ですか? いま、もう一度保育園をつくってるんです」

          クラウドファンディングの開始は2022年2月10日に決まりました。掲載する原稿をまとめ、動画を編集し、バタバタと準備は進んでいきます。 1949年生まれの橘田園長は、72歳になりました。身体の調子もすこぶる良く、気力もありますが、年齢のことが気にならなかったわけではないそうです。「本当に自分がやるのか、やれるのかどうか」。でも、やると決めました。 決断に至った最後のひと押しは、尊敬する先輩園長からの一言でした。原村の保育の状況を伝えながら、自分の年齢も踏まえて、どこかの社

          開園までのお話ーその5ー「お元気ですか? いま、もう一度保育園をつくってるんです」

          開園までのお話ーその4ー「71歳でクラウドファンディングに挑戦することに」

          理想の園舎が見つかり、共に働いてくれる仲間たちとも出会い、残る課題はただ1つ。 資金の問題です。 2022年4月の開園を目指したことで、村の認可が間に合わず、結果的に2023年3月までの保育園の運営費はすべて自費で賄う必要がありました。 その運営費を集めるため「乳児保育園を原村につくりたいプロジェクト」の発足後は、これまで保育の仕事を通じて知り合った日本全国の仲間や、地元企業にも広く寄付のお願いを呼びかけました。ほんとうにたくさんのご支援をいただきました。 ですが、そ

          開園までのお話ーその4ー「71歳でクラウドファンディングに挑戦することに」

          開園までのお話ーその3ー「どうぞ、原村のこどもたちのために使ってください」

          2021年7月「乳児保育園を原村につくりたいプロジェクト」が発足しました。せっかく保育園をつくるのであれば、開園目標は最短で2022年の4月。少々(というか、かなり)無謀にも思えるスケジュールでしたが、プロジェクトに関わる誰もが、不思議と「無理だ」とは言いませんでした。 動き出しはじめると、徐々に「乳児保育園を原村につくりたい」の運動の輪が広がり始めます。ありがたいことに、地元での設立準備会や説明会を重ねる中で、保育への思いが真っ直ぐな原村出身の若手の保育士さんたちとの出会

          開園までのお話ーその3ー「どうぞ、原村のこどもたちのために使ってください」

          開園までのお話ーその2ー「まさか、乳児保育園をつくるなんて、思いもしなかった」

          前回の記事では、八ヶ岳風の子保育園のきっかけとなった出会いについてお話しました。 「なんとか、できないものだろうか?」そう思った橘田園長は、そのお母さんに声をかけました。「もし、こどもの預け先があったら、預けたいですか?」 当時のやりとりの様子について、取材された記事があります。 原村は長野県の中でも、幅広い世代から移住先として人気があります。最近では若い世代の移住も増えてきていますが、その場合、近くに頼れる家族はいません。 コロナ禍を経て、リモートワークやフリーラン

          開園までのお話ーその2ー「まさか、乳児保育園をつくるなんて、思いもしなかった」

          開園までのお話ーその1ー「きっかけは、ひとりの赤ちゃんとの出会いでした」

          なぜ人口8,000人の小さな村に、乳児保育園が誕生したのか。今日は、八ヶ岳風の子保育園がはじまるまでのお話をしようと思います。少し長めのストーリーですが、よろしければお付き合いください。 そもそものきっかけは、2020年11月でした。原村には、農業を専門的に学ぶ「八ヶ岳中央農業実践大学校」という学校があります。雄大な八ヶ岳を背に、のんびりと草をはむ乳牛やヤギ。もし原村を訪れるのであれば、ぜひ一度体感してほしい眺めです。 2020年11月、その八ヶ岳中央農業実践大学校から、

          開園までのお話ーその1ー「きっかけは、ひとりの赤ちゃんとの出会いでした」

          ご支援くださる皆さまへ。

          2021年7月に「乳児保育園を原村につくりたいプロジェクト」が発足し、その翌年の春の2022年4月に、八ヶ岳風の子保育園は開園いたしました。 こんなにも短い期間で開園を迎えることができたのは、原村・諏訪地域の皆さまのご理解とご支援、この場所で共に働いてくれる仲間たち、そして、これからの保育をより良いものにと願うたくさんの方々からの応援のおかげです。 こどもたちは自然あふれるこの場所で、季節ごとの匂いや風を感じ、よく食べ、よく眠り、たくましく、しなやかに、日々成長しています

          ご支援くださる皆さまへ。

          はじめまして、八ヶ岳風の子保育園です。

          このプロフィールを書いているのは2023年4月1日。ちょうど1年前の2022年4月1日に八ヶ岳風の子保育園は開園しました。開園日は前日に季節外れの雪(それも、なかなかの量)が降り、朝から大慌てで雪かきをして、こどもたちを迎えました。 八ヶ岳風の子保育園があるのは、長野県の原村(はらむら)という人口8,000人の小さな村です。標高は1,100m、八ヶ岳の山麓に位置します。 この原村で生後57日目〜2歳までの乳児保育園をはじめた理由と開園までの道のり(山あり谷あり)については

          はじめまして、八ヶ岳風の子保育園です。