痛み止めという薬の怖さ

みなさんこんにちは
yatoです。

2投稿目でなんちゅータイトルの記事あげてんだ!って思われる方がおそらく大半だと思います。
その辺はしっかり説明していくのでご安心ください。
とりあえず登録販売者云々といういうよりか、僕が純粋に普段接客している中で思った事をそのまま記事にしたかっただけなので、豆知識程度に入れて頂ければと思います。
あと、この記事だいぶ長いです笑

さて、「痛み止めという薬の怖さ」と銘打って進めていきますが、これを見てくださっている方で痛み止め一回も飲んだ事ない!っていう方いらっしゃいますか??
おそらく90%以上の方は飲んだことがあると思うんですよ。
僕も色々重なり、一時期は痛み止めを毎日のように飲んでました。
多分風邪薬と同じくらい飲んでる人多いのではないか?と思ってます笑

みなさんは、痛み止めと言えば何を思い浮かべますか?
ロキソニン、イブ、バファリンこの辺りが1番有名なので多いかもですね。

では、次に

その痛み止めちゃんと用法用量守ってますか?

この点で僕主観でいくと3割の人は守れてないと考えています。(あくまで想像です)
僕が思う痛み止めの怖さはここにあります。
馴染み深い薬ほど怖いもんないですよ。盲目的になりやすいので。
『えー、別に用法用量なんて守んなくっても今までなんともなかったし、いいんじゃない?』
って思ってる方がたまにいます。
あと、強けりゃそれでいい。みたいな人もいます。これは結構多いです。
後者はとりあえず置いておくとして、前者の方に言いたいのは

そのままでも別に止めないけど、いつか苦しむよ

と言いたいです。一応資格の職務上「用法用量守ってくださいね。」とも言いますし、明らかにおかしい量買う人にはもちろん質問もします。

説明した時はみんな「わかった」って言って買うんですよ。けど家に帰ったら箱も添付文書(薬の説明書)も捨てて、我流で飲むんですよ。
説明してもなんか意味ないよな〜。みたいな虚無感をたまに感じます笑

いつか苦しむよ。と前述してますが、これには2つ理由があります。

1.副作用による苦しみとリスク

2.長期服用による薬剤依存の苦しみ

1番から順よく説明していきますね。


1.副作用による苦しみとリスク


これについては、そのまんまです。
多分副作用という言葉だけ聞いて、1番ピンとくるのはがんの化学治療で髪が抜けるとか、吐くとかそんな感じのものじゃないでしょうか。

痛み止めにもちゃんと副作用があります。
代表的なのは腹痛、正確に言うと胃痛です。

その他にも息切れしやすくなるとかめまい、酷いので言うとアナフィラキシー等もありますがここでは全て紹介するとしんどくなるので、割愛します。
じゃあなんで代表的な副作用で腹痛があげられるの?って話になると思いますので、解説していきます。

イブやロキソニンに入ってる成分が胃粘膜を減らしてしまう→胃酸の刺激に弱くなる→お腹痛い
この流れです。

なぜかというと、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)という種別の痛み止めの成分には炎症を抑える役割があります。
コロナが流行り始めた頃、イブプロフェン系の解熱剤を投与したことでコロナが悪化したとかでワイドショーとかに取り上げられてましたね。
実は、炎症を起こしている原因になっているホルモンのようなものの働きの1つに胃粘膜の生成に関わるものがあります。
これを抑えてしまう事によって、胃酸の刺激から胃を守ってくれるバリアが少なくなって、刺激に耐えられず、お腹が痛くなるという感じです。

ちなみに胃酸ってものすごくpH値が高いので、鉄にかけると泡出るらしいですよ。(興味ある方は胃酸 phでググってみてください。)

まぁこれぐらいならまだかわいいもんですが、次はリスク面について話していきます。

用法用量を守らない、その時はいいかもしれないです。
ですが、これを長期的に続ける事によってわかりやすいのが、胃に穴が開く可能性があります。

胃のバリアを長期的になくすので、胃酸で胃の壁自体がダメージを受け、長期で続くと、胃に穴が開くかもしれない。と言ったことを、昔いた店舗の店長から聞いた事があります。
実際、胃に穴が開くまでは行かずとも、胃潰瘍一歩手前くらいまでにはなる可能性は十分あると僕も思っています。

その他にもぜんそくや、肝機能障害などお腹痛〜いでは済まないような副作用を起こすリスクも必然的に高まってきますので、ちゃんと用法用量は守って欲しいですね。

2.長期服用による薬物依存の苦しみ


「薬物依存なんて、麻薬じゃないんだし、大げさな話を〜」
と思った方いませんか?
それは間違いです。

あくまで麻薬も、ドラッグストア等で売られている薬も元を辿れば同じ「薬」です。
但し、長期服用が目的で作られている薬もあるので、一概に依存性があるとは言えません。

ですが、一部においては、麻薬と同じような化学式で作用も似たような作用を起こしてしまう事があり、それで薬剤乱用をしてしまっている人がいるのもまた事実としてあります。(これについては、需要があればまた別記事で書きます。)

痛み止めにも多少の依存性はあります。依存性というよりは乱用性の方が正しい気がしますが、ここではとりあえず依存性ってことにしときます。

あまり見る事は少ないですが、何人かそういう人に会った事はあります。
その人達って知らないうちに薬にハマってしまっているんですよね。

これはなぜかというと、薬をずーっと飲み続ける事によって常に痛み止めが発動している状態なので、服用を止めた時、かえって頭痛が酷くなる状態になってしまうからだそうです。

服用を止めて、2週間〜1ヶ月ほどで、その症状自体良くなるそうですが、薬を飲むと2〜3日で元に戻っちゃうので、結局痛み止めをまた飲んでしまうそうです。後者の方が圧倒的に楽です。
頭が痛いと、イライラしたり気が散ったりまぁとりあえず気分は良くないですよね。そのイライラを無くしたいがためにまた痛み止めを飲むって感じです。


この状態って、麻薬と何か本質的な差ってありますか?

麻薬類もそれにハマって抜け出せない状態になってしまってますよね。
禁断症状でイライラ、頭痛、幻覚etc....があって、それを沈める為にまた乱用を繰り返して、最後は依存症になるという流れだと認識してます。
禁断症状が出ている間は決して気分の良い状態ではないと思います。
麻薬なんて使った事なんてないので、分かりませんが。。。

つまり、その辺のドラッグストアに売っている薬も使い方を違えば、麻薬と大きな差はない。
そして、その依存から抜け出すときの苦しみに差はあれどどっちにしろ苦しい事には変わりないと僕は思っています。

冒頭らへんで書いてますが、僕自身、怪我が原因で一時期酷い頭痛に悩まされた経験があります。
その時痛み止めを毎日のように飲んでたのですが、ある日薬を忘れてしまった日があり、その日1日頭が痛く何も手につかない状態だった事がありました。
僕は偶然その当時、登録販売者試験の勉強をしており、気になって調べたら乱用の記事を見つけ、対処していきました。

止めて1週間ぐらいはずっと後ろからぶん殴られたような頭痛が続いてたので、個人的には地獄だったのを覚えています。(個人差はあるかもしれないです。)
でも治ったか?と言われれば、わかりません。今でも頭痛はある程度あるからです。
周りにあまり痛み止めを置かない工夫をしたり、多少痛くてもちょっと我慢したりするぐらいでコントロールできる程度にはなりました、意外と体を動かす仕事なので、10分ぐらいで痛みなんて消えちゃうっていうのが大きいですが笑
加えて勉強して知識がついた分薬とはうまく接しているとは思います。

ここまでざーっと「痛み止めという薬の怖さ」で書いてきましたが、痛み止めだけじゃなくて風邪薬や咳止め、便秘薬にも同じ事が言える場合があります。
その辺については登録販売者関連のところであげていければいいなーと思っています。
勉強しているとはいえ、まだまだ知識不足なので、何かご意見ご感想ありましたら、お待ちしてます!

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ここまで読んで頂きありがとうございました!

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