そう遠くない未来、日本円は紙屑と同様になる論は間違っていない

 日本円の価値云々について少しでも調べると、大抵日本円は将来紙屑の価値しか無くなる論があるが、大した学歴が無い自分でもその論は間違っていないと思う。

 そもそも日本自体に投資されるほどの経済的魅力が、既に無くなってしまっている。政治が30年以上も変化しないし、何か目新しい産業も無い。何より労働環境がドブラックで高齢化も付いて回る。

 特に政治だけどこれはもう無理だろう。個人的には変わって欲しいと思っているけど、そこまで強い願いでもない。変わらないのが分かり切っているので諦めの方が大きい。それこそ江戸時代の様に、黒船による強い外圧が加わらないと、とてもじゃないが無理なレベル。

 ネットを見ると安全圏から投票に行かない人間を、ことさら悪しざまに言う人間が多いが、日本人は働かされ過ぎて投票に行く気力すら失っているし、仮に一人が投票に行ったとしても一朝一夕では何も変わらないのは、誰の目にも明白。

 だから、無意味感を理解し投票に行かない人間が増えるのは無理もない話です。何かが、特に政治が変わるのはそれこそ、よほど何かが無い限り、今の日本だとよくて20年ほどの単位で考えないと無理でしょう。

 日本に投資されるほどの経済的魅力と成長性が無くなってしまったのは事実だが、そこに円安の圧力が加わってしまうと、日本から海外に物を輸出する企業は海外で日本製の物を安く輸出出来、そして代金を外貨で受け取る事が出来るので円換算で売り上げが増えるが、儲かるのは事業者とそこで働く恩恵を受けられる労働者だけ。

 問題なのはこうした、輸出企業の売り上げの恩恵を受けられない層だ。今、1ドルと対比した円の価値を見ると67円ほど。日本は食料やエネルギーをほとんど外国からの輸入に頼っているので、価値が下がった円で先進国から物を仕入れている。価値の低い通貨で、通貨の価値が高い国から物を仕入れているから、当たり前のことで国内では物価高になる。

 加えて、日本以外の先進国が経済成長し続けているので、通貨の価値が日本と比較した場合、非常に大きく差を付けられている。分かり切ったことだがこのままだと、遠くない未来、円の価値は紙屑と同様になるのは明白だろう。つまり、まだ物価は上がり続ける。

 現在アメリカさんが、加熱した経済を抑制する為に、ドルの金利を上げているからドル高になっている、だからドル金利を下げたら円高になって100円あたりまで戻ると言った様な楽観論を信じたいが、仮にそうなったとしても日本の政治が変わらない限り、同じ事の繰り返しだと思う。まぁ予想だが仮に円高になったとしても、よくて130円前後かな。なんの根拠もないけどね。

 しかし政治が変わるのはよくて20年ほど掛かるだろうから、その間に俺を含めた年収が低い、労働力としての価値が低い貧乏人は、何もしないと円安の威力で死滅させられる末路だ。

 国が推奨している積み立てニーサなんて制度も、本来は国がそんな物をいらないくらい庶民の生活を豊かに出来ていればいらないんだよね。こんな事を言うと、生存バイアスにまみれた自己責任論者が努力不足を押し付けてくるけど、ここまで物価が上がり続ければ流石に自己責任論も限界があるでしょ。果たしてあなたが老後になるまで、日本自体が残っているのかな。

 恐らくどこかの国の州として組み込まれると思うが、願わくば中国やロシアではなくて、アメリカさんであればいいなと。そうなったらなったで、どちらにせよ日本人にはろくな未来が待っていないのは確かだけど。

 海外に出れれば、日本円の価値がどれだけ終わっているのか肌で感じられるだろうが、悲しむべきは大半の日本人にはそれだけの資金が無いし、何より英語が喋れない事実があるので、実質日本と言う閉鎖的な島国に、外国人をもてなす為の安い奴隷として、閉じ込められているのと同義だ。現状日本人を閉じ込める段階に入っている。どの道、今社会の下層にいる人間は、居ても地獄、外に出ても地獄だ。どれを選ぶにせよ、大して変わらんだろう。