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Webサイトをどうしたらよくできるのか

知り合いに相談されたので、簡単にnoteで書けることを書いてみる。

「どうしたら、Webサイトで物が売れるようになるか?」という相談だ。

結論から言うと、短期的な成果を求めるなら広告、長期的に取り組めるならブログを書くのが良いと思う。
(ここから先は、サイト運営に慣れてない相談者さんに向けて書きます。)

Webサイトで売上を増やすには、大きく2つの方法があると一般的に言われている。

サイトを訪問してくれる人の数を増やすか、
サイトを訪問した人が買ってもらう割合を増やすかの2つだ。

前者は、1日に100人きていた訪問者を1,000人とかにするイメージ。すると、来る人が10倍になったので、理論上は売上が10倍になる。
後者は、100人きていた訪問者のうち、商品を買ってくれた人が1人だったのを、10人にするイメージ。すると、訪問者の数が増えてないのに、売上は10倍になる。

広告は、人の数を増やせる(場合によっては割合も上がる)。しかも、すぐに効果が出る。
ブログは、人の数を増やして、購入する割合にも効果がある。ただ、効果が出るまでに1年とか2年とか時間がかかる。

広告は、お金がかかる。
ブログは、自分で書く時間がかかるだけで、基本的にはお金がかからない。

広告は、例えば「ハワイ旅行」で検索すると、[広告]と表示された検索結果が並ぶように、ある特定のキーワードで検索した場合の検索結果の一番上に、自分のサイトを表示するみたいなものだ。
上に表示されることで、「ハワイ旅行」について調べている人がきてくれる確率が上がるし、「ハワイ旅行 ツアー」と具体的に買いたいイメージがある人に絞って広告を出すことも可能だ。

大事なことは、1,000円の広告費用をかけたら、5,000円の売上があがるといった、かけた費用以上に売上があがる(4,000円儲かる)キーワードを見つけて、どんどん広告を増やすことだ。費用をかけた分だけ売れて儲かるのだから、遠慮なくやるべきだ。

ただ、そんな儲かる話はみんな知っていて、広告を出せば儲かるといったキーワードは広告の値段が上がっていることが多い。

広告の値段はオークション方式で決まるので、1,000円→1,500円→2,000円…という感じでつり上がり、けっきょく4,800円になっていたりする。そうすると、4,800円を広告に払って売上が5,000円になるので、儲けは200円しかなかったりする(あまり儲からない…)。

じゃあ、広告以外でなんとかできないかと考えたときに、ブログなどで文章やコンテンツを発信すると、それを読んだ人がお店にも寄ってくれて商品を買ってくれる流れができる。だから、ブログを書きましょうというわけだ。

あと、ブログを書くことには集客と販促のほかに、良い副作用もある。

書くことを続けていく中で、自分たちの商品やお店のことを考えたり紹介したりすることで、これまでうまく言葉にできなかった点について、改めて言語化することができる。

その商品がなぜ売れるのか? 買ってくれた人の言葉を聞くと、売る側の人間が考えていたことと全然別のところに理由があったりする。その「全然別の理由」を、お客様インタビューやアンケートで話を聞き、改めてブログで文章としてまとめると、社外の人はもちろん、社内の多くの人が読んで気づくきっかけになる。
営業の人は、新しい売り口上が増えるかもしれない。商品企画の人は、新しい商品のアイデアが生まれるかもしれない。

こういった副作用も考えると、ブログを書くことは得することばかりだ。

でも、困ったことがひとつある。

ブログは、続けることがなかなか難しいのだ。

目に見える成果が出るまで、毎日書き続けるなら1年、週1で書くなら2年とか3年といったように、気の遠くなるような時間がかかる。

ブログを続けるには、経営的にそれなりな決断が必要だ。何人もの運営者に話を聞いたけど、「やると決めたので、やった」といった根性論みたいなところが必要になる。

売上に直接つながらない「ブログを書く時間」を毎日の業務予定に組み込んで、投資し続けないと結果につながらない。

だから最初の結論に戻ると、最初は広告をやって、長期的にはブログで情報発信できるよう体制を整えていくのが1番良いとぼくは思う。

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