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医学生の思い、患者の心―医療の新たな物語がここに

先日、Medipathyという会合に参加しました。
そこは医学生さんが中心となり、
患者さんの声に耳を傾け、
対話を通じてお互いを理解し合い、
新たな物語が生まれることを目指した場
です。

病を生きる力に
病気には疾患(disease)と病(illness)の2通りの意味があります。
Medipathyは主観的な『病』にフォーカスしています。

疾患(disease)
【客観的】
細胞・組織の検査、数量的データを通じて
医学的に特定されるもの
解決するもの
病(illness)
【主観的】
その疾患を当の本人が
どのような意味合いで経験しているのか
理解・共感するもの
疾患には治療という目的があります。一方、患者さん自身がどう思うか?という病には
理解・共感が必要になると考えています。
Medipathyでは病の話を聴くことや双方の対話を通して
話した方が「経験を整理し新たな意味づけができた」「未来に希望を持てた」と思え
聴いた方が「病気を深く理解できた」「医療者として勇気をもらった」と思えるならば
病が両者にとって生きる力に変わると考えています。

メディパシー HPより

私はMedipathyで、
7年前に自らが罹患した病気について
オンラインで語る機会をいただきました。
医学生さんたちが聞き手となり、
私の体験談に耳を傾けてくれました。
当時の自分の気持ちや経験、治療方法、
医療関係者さんとのやりとり、
そして病気が自分に及ぼした影響。。。。
語る範囲は多岐にわたります。

その場で自らの過去を振り返ることは、
キャリアコンサルタントの「自己概念」を深める行為に似ています

当時の自分が抱いていた感情や大切にしていた価値観に
7年経過した今、あらためて気づかされるもの
でした。
参加された医学生さんや医療関係者さんの質問に答える過程も、
自己の内省を促すものでした。

しかしながら、会合で私が最も感動したのは、
医学生さんたちの患者さんへの理解と共感の姿勢。

彼らはただ病気を治すだけでなく、
患者さんの気持ちに寄り添おうとする姿勢
を示していました。
それを医学生のうちから理解しようと耳を傾けてくれる姿
私には彼らがこれから輝いていく原石のように見えました
それは日本の将来の医療に対する期待が高まる瞬間
医療関係者さんの働き方改革が求められ
労働時間の制限などが厳しくなる時代がすぐそこにやってきています。
反対に、高齢者や病気患者の増加が予想される現状でも、
こんなに患者さんに寄り添って、
患者さんを理解しようとしている方々が将来のお医者さんになるのだ
これからの日本の医療界に希望を見出した瞬間でした。

Medipathyの会合は、
医学生さんたちの心の豊かさと
患者さんを理解しようとする姿勢に満ちた素晴らしい場
です。
彼らの努力が、将来の医療の質を高め、
患者さんの生活を豊かにすることに繋がることは間違いありません。

素敵なご縁でつながった、この活動とグループ。
大事にしていきたい、そう思った瞬間でした。

ちなみに発起人の方は素敵なnoterさんでもあります。
ここに紹介させていただきますね。

日本の医療は世界に誇れるものです。
その医療を担う若者学生さんは、
本当に輝く原石でした!

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