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嫌な人ともうまくコミュニケーションをとるスキル①ご褒美を変える

誰とでも穏やかに、楽しく過ごしたいものですよね。

でもあなたは努力しているのに、嫌みなことを言ってくる人。些細なことできれるひと。意地悪としか思えない行動をする人。

落ち込むし、ときにこちらも反撃したくなりますよね。

でも、人間の行動には、一定のルールがあります。そのルールを理解すると、戦略的に行動できるようになります。

そのルールの一つに、「触れた行動が繰り返されやすい」があります。

通常、私たちは、問題を解決しようとします。だから、問題に「触れる」わけです。

例えば、「それ言っちゃだめでしょ」とか、「いい加減にしてもらえます?」とか、こんな風に、相手の行動の問題に触れます。すると、なぜか、相手の嫌な行動は減らないで、繰り返されることが多いのです。不思議です。

もしくは、黙って耐える。無視する。これも効果的でないことが多いでしょう。みなさんどちらも体験済みではないですか?

このように、既にこちらの嫌気がさしているので、それがにじみ出て、うまくいっていない対応なのに繰り返しているのです。

こういったときに、パッと思いつくことと逆のことをしてみましょう。例えば、「褒めて」(ご褒美をあげて)みましょう。

「あなたもこの会社がうまくいくように、言ってくれているんですよね。私も同じ思いです。」
「何か解決しようとして、そういう行動をなさってるんですよね。でももっといい方法があると思うんですよ。一緒に考えませんか。」

これは、嫌みを言ったり、怒りをぶつけてくる相手の、「良い点」を、探し出して触れて(ご褒美をあげて)います。そうすると、相手も「そうだね、あんな言い方してこちらこそ悪かった。」などと、反省する可能性が上がるのです。触れた行動(あなたもよい関係性を求めている、とこちらが触れている)が繰り返されるのです。だったら、よい点に触れた方が効率的で、お互い気分がよいですよね。

ちょっと試してみてください。嫌な人との関係性が、少しだけ変わると思います。

(矢田の丘相談室 田中 剛)


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