参考作品『明治美味しい牛乳積み木 』

Twitterで大反響を呼んだ「ロゴタイプの拡張」


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21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)で開催された企画展「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」で展示を行った作品「ロゴタイプの拡張」。「明治おいしい牛乳」(株式会社 明治)のロゴタイプを展開した積み木を制作した。鑑賞者が自由に組み合わせることができる。
ーーまた、「牛乳の積み木」こと「ロゴタイプの拡張」はTwitterなどで大反響の作品になりましたが、どのようなきっかけで制作することになったんですか?

Shimohama:「のらもじ」を知っていた展覧会企画制作協力の岡崎智弘さんからお声がけいただきました。最初は「のらもじ」のウェブサイトのように、自由に文字を入力してプロジェクションする作品はどうですか?と提案していただいたんですが、せっかくお客さんが現場に来てくれるのだから、現場でこそ体験できる作品にしようと思って。“現場でどれくらい楽しいことがあるか”が、展覧会において最も重要だと思っています。それでこちらから、岡崎さんに”積み木はどうか?”と提案しました。メールを頂いてから、数時間後にラフを描いて、返信したんですね。


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「ロゴタイプの拡張」ラフスケッチ
ーーラフの時点でもう完璧にイメージが出来ていますね!ここからどうやって作っていったんですか?

Shimohama:そもそも立体作品をちゃんとつくったことがなかったので、すぐに動き始めました。まずは、東急ハンズに走り木材を自分で削って仕様を決め、それから木材を切り出してくれる材木屋さんを探しました。結果的には、ネットで検索して見つけた九州の積み木オーダーメイドを請け負っている材木屋さんにお願いしました。同時に、積み木の外側の牛乳パック部分は信頼おける印刷会社さんに、リアリティを追求するため牛乳パックそっくりの紙と加工をしてもらいました。牛乳パックの角の折れ方など再現するために紙を加工する金型まで制作したんですね。書体に関しては、佐藤卓デザイン事務所のみなさんにご協力頂きました。

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“Design Anatomy: A method for seeing the world through familiar objects”, 21_21 DESIGN SIGHT, 2016-2017



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