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【かぼレビュー】「ハクソー・リッジ」の感想

■概要

【タイトル】 「ハクソー・リッジ」
【ジャンル】 映画(戦争・ノンフィクション)
【参考URL】 https://video.unext.jp/title/SID0030976

■日本人としては?

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武器に触れないという誓いと共に、第二次大戦で活躍した衛生兵の半生を描いた作品です。

前半は、武器に触れることを拒否する異端の訓練兵としての受難、後半は、沖縄での従軍における活躍が描かれます。

第二次大戦の激戦を米軍視点で映像化しているということで、日本人としては、描かれ方に不安もありました。

ただ、戦争の賛美が主題ではなく、実在した人物の伝記的作品であったため、特に不快感を覚えるシーンもなく鑑賞できました。
(終盤には映画的な展開や表現はありましたが、そこはそれとして)

■信念の戦い

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「セブンスデー・アドベンチスト教会」(キリスト教の一派)の敬虔な信徒として、人を傷つけることを拒否しながら、アメリカ合衆国の軍人として国を守る。

矛盾を抱えながらも、自身の信念を貫き通した主人公の姿は、ただの理想論者と突き放せない説得力があります。

一方で、悲哀や葛藤に重きを置きすぎていないため、じめじめした印象はなく、その辺りのバランスの取り方は絶妙だと感じました。

■映像作品としても

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戦争映画らしい戦争映画ではありませんが、戦闘シーンは残酷な表現を厭わず、鬼気迫る勢いで描かれており、映像作品としても見応えがあります。

■ハクソー・リッジ

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タイトルの「ハクソー・リッジ」とは、沖縄県の浦添城址の南東、「前田高地」と呼ばれた日本軍陣地のことです。

現在は霊園になっており、周囲には激戦の爪痕を窺わせる史跡が残されているようです。

恥ずかしながら、この作品で初めて、「前田高知」の戦いを知り、沖縄が大戦の舞台になったのだという史実を、改めて認識しました。

いつか沖縄に行くことがあれば、足を運びたいと思います。

映画というのは、歴史に触れる強力な一助を提供してくれます。これからも、多くの映画に触れ、見識と視野を広げていくことができればと考えます。(強力すぎるが故の危険性を顧みることも重要ですが)

ゲーム愛好者の与太話ではありますが、アクションシューティングゲーム「Call of Duty: World at War」においても、沖縄での激戦が描かれています。

あれは、もしかしたら、この場所での戦いを題材にしたものであったのかもしれないと、トーチカでの攻防を巡るシーンなどを観ていて、かつての記憶が想起されました。

【おすすめ度】 🎃🎃🎃🎃



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