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ダービーは『ダービーを勝った者』がいる陣営が勝つ。という個人的な意見

いつも記事をご覧いただき、ありがとうございます。今回は少し時間が取れましたので、ダービーに関してのお話を少し書きたいと思います。馬券的な話も少しありますが、買い目については当日に改めて。ダービーの雰囲気を味わいながら、馬券の参考になれば幸いです。

ダービーは大きな舞台だからこそ、その舞台で勝ったことがあるという経験は大きい。

冒頭の見出しを読んで、思わずツッコミを入れたくなった方も多いでしょう。『これからダービーを戦うのに、勝った経験が生きるっておかしくない?』と。確かに馬自身はその生涯で一度きりのダービーですが、出走馬と共に戦う、騎手、厩舎、そして出走馬の父はダービーを戦った経験がありますし、そこで勝った経験がダービーという舞台では大きいと個人的に考えています。そこで近年のダービーで、勝ち馬にどのくらい影響があるのか?を考えてみました。

まずは昨年のダービーから。昨年の勝ち馬タスティエーラはダービーでレーン騎手にテン乗りという事で話題になりましたが、かつてドゥラメンテでダービーを制した堀厩舎だったという事でその経験が生き、テン乗りの影響が少なかったとも言えるのではないでしょうか。

どんどんいきましょう。一昨年の勝ち馬ドウデュースは武豊騎手と友道厩舎が、21年の勝ち馬シャフリヤールは福永騎手と藤原厩舎、父ディープインパクト。20年の勝ち馬コントレイルは福永騎手、矢作厩舎、父ディープインパクト。19年の勝ち馬ロジャーバローズは角居厩舎と父ディープインパクト。18年の勝ち馬ワグネリアンは友道厩舎、父ディープインパクトが制していますが、この傾向がどこから続いているかというと、2012年にディープブリランテが勝った時まで遡ります。(2011年の勝ち馬オルフェーヴルは父ステゴールド、池添騎手、池江厩舎で条件満たさず) 近年のダービーにおいては明確な傾向と言えるのではないでしょうか。ただ、この傾向はあくまでも勝ち馬だけです。2,3着馬には3条件をクリアしていない者もたくさん入っているのでその点はご注意を。

偶然か?騎手、厩舎、父とダービーを勝っていない者が揃うと勝てないジンクス。

上ではダービーを勝った者が有利な傾向を書きましたが、逆にダービーを勝っていない者のマイナス面もあります。記憶に新しい昨年のダービー1番人気のソールオリエンスは父キタサンブラック、手塚厩舎、横山武騎手と誰もダービーを勝っていません。また、21年の1番人気エフフォーリアは父エピファネイア、鹿戸厩舎、横山武騎手。14年の1番人気イスラボニータは父フジキセキ、栗田厩舎、蛯名騎手。3頭共わずかな差で2着に敗れていますが、陣営の誰もダービーを勝ったことがなかったから、と考えるのは邪推なのでしょうか?ダービーを勝ったことがないからこそ自分の力を十分に出し切れなかったと考えてもしまいます。

では、今年の場合はどうなのか?

問題はそこです。まず、3条件をクリアしていない馬から除外しましょう。とはいってもビザンチンドリーム、アーバンシックだけなので、もう少し条件を厳しくして、騎手と厩舎でダービーを勝っていない陣営を加えると、ジューンテイク、サンライズジパング、ショウナンラプンタまで含まれます。まだ10頭以上いますが、ひとまずは上記の馬が2,3着はあっても勝つまでは厳しそう。というところまではかなり高い確率と言えるのではないでしょうか。

ここからは個人的な解釈で条件を絞ります。昨年のレーン騎手がテン乗りでダービーを勝ちましたが、乗り替わりでは21年の福永騎手がシャフリヤールで勝っていますが、その前が85年のシリウスシンボリですから、2,3着馬はともかく、勝利となるとダービーでの乗り変わりは厳しいです。ダービーを勝っていない厩舎ならなおさらでしょう。そこで、ダービーを勝った騎手に乗り替わりのケースでも、ダービーを勝っていない厩舎の陣営も除外すると、サンライズアース、レガレイラ、コスモキュランダ、シックスペンス、エコロヴァルツと挙がります。上位人気に推されそうな馬もいますが、騎手だけでは2,3着はあっても勝ちまでは無いのかもしれないと思っています。そうなると残るのが、ダノンデサイル、ミスタージーティー、ダノンエアズロック、シュガークン、シンエンペラー、ゴンバデカーブースとなります。この状況なら、ジャスティンミラノが断然というところですがどうでしょうか?

まとめ

個人的な意見と解釈を長々と書きましたが、『結局ジャスティンミラノかよ』ということに落ち着きそうです。ただ、戸崎騎手ですんなり勝てるのか?と問われればそう簡単ではないでしょう。福永騎手がワグネリアンでダービーを勝つ前は皐月賞で悔しい思いをして、厩舎の方から『(ワグネリアンは)父、厩舎、馬主さんとみんなダービーを勝っているんですからあとは福永さんだけですよ』と言われ、ダービーでは大外枠に入って腹を括ったとリスクを背負って勝ちにいったわけですからね。そこまでのギリギリさと覚悟が戸崎騎手にあるかどうか?でしょう。構図としては戸崎騎手騎乗のジャスティンミラノが外を回して王道的に勝とうとするところを、ダービーを勝った武豊騎手、横山典騎手が一発を狙い、堀厩舎、矢作厩舎の2頭ずつ計4頭が究極の仕上げでジャスティンミラノに対抗するといった状況になるのではないか?と思っています。

いかがだったでしょうか?たまには馬券を離れたこういう話もいいのでは?と思って書きました。ご意見ご感想など頂けると嬉しいです。それではまた土曜予想で改めてよろしくお願いします。



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