事業にすると約束してください
今週は3年間寄付を出し続けてくださった、日本が誇るグローバルカンパニーの一つである、株式会社ホシザキの坂本会長さんと面談をした
ゆっくりお話しするのは実に3年ぶりだ
4年近く前、雲南市の当時市長だった速水さんと坂本さんは親友で、行政としてもたくさんのご支援をホシザキにはいただきながら、志を共にして発展してこられていた
私は速水元市長に食事会に連れて行ってもらい
当時、自分が応援していた幸雲南塾生たちの頑張りを一生懸命伝え、応援してほしいということを熱弁したように思う
その時に、坂本さんにははっきりと言われた
「僕は、応援したいと思う(人)を応援するんだよ」
私はうまく伝えられなかったな、どうやったら幸雲南塾生を応援してもらえるように今後も関わってもらえるかなと、正直手応えを感じられず、ただ美味しいものだけ食べて帰ったみたいな有り様だった
その後、私自身もコミュニティナースカンパニーを創業し、自分自身も改めて挑戦の門出を踏んで、もう一度坂本さんに会う機会を得た
この時も、幸雲南塾のことや頑張っている塾生のことを熱弁した
「君自身はどうなの」
坂本さんにそう問われた
コミュニティナースカンパニーをスタートしたこと
実験的に2人のナースを配置して、人件費もないからガバメントクラウドファンディングっていうふるさと納税の枠組みで1000万円以上の資金集めを開始したばかりのこと
想いはあるが、走りながらで見通しがわからなさすぎることなどを伝えた
つまり、ただ思いだけやん系
「僕は君のことを応援するよ」
「どこにどうしたらいいの?」
えwwwww
そう言われて、正直戸惑った
嬉しいが、具体的に次なに言えばいいかわからなかった
お金ください!とか言えばいいの?!となった
そこに同席していたNPO法人エティックの元代表宮城さんが助け舟を出してくれた
「3年間、3年間はやることが変わり続けると思いますので、3年応援してもらうというのはどうでしょう」
(さすがーーーーーーーーーー!さすが26年も社会起業家なんちゃらを育ててきてるだけあってスマートだぜーーーーーーー心の叫びw)
「なるほどね。では、そうしよう、ただし約束があるよ、矢田くん」
坂本さんは明確に言った
「3年後、きちんと金銭的にも自立できる、事業にしなさい。
お金はそのために使いなさい。
「いくらいいことやっていても、いいことが残る作り方に挑戦しなさい。
それを前提に、応援させてもらうよ」
私は涙が出た
めっちゃ出た
鼻水も出た
とにかく、ありがとうございます、ありがとうございます、しか口から出なかった
帰り道に同席していた若い人が
「やっぱりお金のある人はいいことに使いたいんですよね〜」とか言ってるのをみてマジで腹が立って、めっちゃキレた、もうお前はやるなくらいキレたw(これは実に3年くらいムカついていたw、小さい私w)
坂本さんが渡してくれたバトンが
「事業にする」=君ならできると信じているよ
と渡された気がして、腹を括った日だった
それから、4年間、何かの壁にぶち当たった時には
必ず「起こしたい良いこと、継続できるキャッシュの生まれる事業への道」を本気で考えて選んで、考えて、選んで、を繰り返すようになった
最初の1、2年はメンバーに対しても腹の立つことが多かった
みんなが事業にしようという執着がないように思える日もあって、イライラすることもあった
その度に、坂本さんの言葉を何回も思い出した
言葉、というか、その言われた時のありようというか、雰囲気というか、何度も思い出した
そうすると不思議と、周りがどうこうとかではなく、その「道」を探して進むことに集中できた
ゆっくりと時間をかけて、自然とイライラもしなくなって、自分の向き合い方が変わっていった
坂本さんからは、お金以上にすごいものを渡してもらった
本当にそう思っている
「事業にしなさいよ」
事業になるのは結果であって
そこまでいける向き合い方や実現する力を、坂本さんは本当にこれからに残すべきものだと
それを伝えたかったし、渡したかったのだと今は思う
3年ぶりにお会いした坂本さんに
5分間の大音量で、DREAMS COME TRUE流しながら
歌って踊って成果報告をした
メンバーにも無理を言って、何も聞かずにとにかく歌って踊ってくれと頼んだ
みんな快く練習して踊ってくれた
雲南市役所にもお願いして
調印式ばりのでっかい垂れ幕を印刷してもらった
最後にみんなで、ブァぁぁぁぁっぁぁぁ〜〜〜〜っとその垂れ幕を開いて
「坂本さん、ありがとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!」と叫んだ
「こんなバカなこと、よくできますね」
と言いながら、大爆笑して喜んでくださった
応援してよかったよ、こんな報告受けたことがないよ、と
こちらこそ、感謝してもしきれません
出会っていただけて、本当にありがとうございます
「事業にすると約束してください」
きっとこの言葉が、これからも道標になってくれると思います
第3の道は、きっとある
坂本さん、ありがとうございました
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