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澤田空海理の詞の魅力

澤田空海理さんの書く歌詞が本当に大好きなので、特に好きなものランキング形式でをいくつか紹介しようと思います。


5位 ポラロイド


「言葉の体重は何グラムだろう。そんなの知りようも知りたくもないから。思い出をちぎって重さを稼いだ。意外だ。忘れていないことの方が多かった。」
「昼に起きてきて、朝に眠ること。買い物袋を半分持って邪魔だと笑うこと。あなたは向きになって否定するけど、生きることって貸し合いだよ。貰うばかりじゃ、生きていないんだよ。」


生きることって貸し合いだってことをちゃんと気づいている人はすごく魅力的だと思います。もらうのであればその分あげなきゃ、人との関係は成り立たないですよね。


4位 またねがあれば


「また同じ話、何回聞いても飽きないよ 水道水のような日々、炭酸のない恋の歌 味のないガムでも私はいいんだよ。捨てるくらいなら、飲み込んでしまえばなんて」
「重くならないように言ったうわべだけのさよならじゃ、どれも意味をなさないんだよ」

友達が家に遊びに来た時に、なんとなくでこの曲をギターで弾き語りしてたら、「それなんて曲?すごい歌詞だね。帰ったら検索して聞いてみよっかなー」って言われたことがあります。音楽になんの関心もない人の心を動かす歌詞ってすごいよなって感心したことをよく覚えています。


3位 おたがいさま


「会話の合間に会話をするような、良くしゃべる関係じゃなくてもいい。せめて、いつでもどちらか片方は幸せだと思えるように」
「忘れたころに同じ話を松葉杖をついて聞きたいんだ。歩幅を合わす努力がしたいんだよ。一周差で追いついてもいい。」
「変わらないことは難しいこと。変わってくのも悪くはないさ。趣味も、好みの髪型も、指輪の位置も、二人の関係も。」
「ひとりのままじゃ、見れない景色。君以外とじゃ見れない景色。一つ一つが色を帯びていくんだよ。それは目を覆うほどに。」

この歌すべての歌詞が良すぎてほんとは全部歌詞乗っけたいところなんですけど、四つに厳選しました。特に三つめが大好きです。私の恋人も感情を伝えることをあまりしない人なので、この歌を心にきざんで、お互いを認め合う心を大切にしていきたいと思います。


2位 望春


「肩に来る小さな頭がどうか、目を合わせて話す生硬さがどうか報われますように。」
「緩やかに死んでいく情があった。なのに延命を望まなかった。なんか、わかっていたんだろうね。」
「分かり合った気でいるのは、これ以上知るのを放棄したいから。理解とは都合のいい勘でしかないから。」
「僕が君の手を引くから、君は足を引っ張っていいよ。そしたらさ。そしたらさ。」

この歌聴くと無性に泣けてきます。別れた恋人に対して「どうか、むくわれますように」と願うことができるなんて…ト思うとすごく胸が締め付けられます。ずっと忘れられないでいる心情が痛いほど伝わってきて、それが本当に共感できて、失恋した時に何度も聞いていました。


1位 与太話


「ありがとうはこまめに言っていた。でも言われる数は少なかった。あぁ、言わせてあげられんかったか。確かに、フェアじゃないよな。」
「判り合えるなんて思っていない。でも、解りたいほうが勝ったんだ。これが余計に重くなったよな。『預ける』と『任せる』は違うよな。」
「人生って無駄に長いし、僕は忘れっぽいけど、そんなこともあったなっていって笑える日が来るんなら、僕はまだそれを怖がりたい。言ったことを忘れないでいたい。言われたことを忘れないでいたい。そういう人になるよ。」
「何をされたら怒るとか、何をされたら嫌だとか、ある程度分かっていたつもりなんだ。この物言いも嫌だったよな。」
「夜中のあってないような信号機。それを律義に守る午前二時。遺骨替わりの歌詞が残ったんだ。必要以上のいがみ合いとか、僕らのあってないような現在地にはとどめがなくちゃいけないんだよ。」


失恋した経験のある人は全員この歌を聴いてほしい、いや、読んでほしいです。「フェア」な関係でなければ、「お互い様」という関係を作ることもできない。せめてそれを気づかせてくれたなら改善できるのかもしれないが、きっと気づいたときにはもう手遅れなんですよね。



近々澤田空海理さんの新しいCDが発売されるそうなんで、今度買いに行きたいと思います。皆さんもぜひ聞いてみてください。

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