『イツワリ考察レポート:著者不明』


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【イツワリは魔法界において、滅ぼすべき敵である】

このように、真実として宣言ができるほどにイツワリが我らに害をなすだけの存在であるということは、明白な事実である。

コトワリ機関発足までの間、魔法使いはイツワリにただ怯えるだけであった。

魔法使いは死なない。
魔力さえあれば、老いることもなくただ未来永劫生き続ける。
死ぬことはない魔法使い達がなぜこうもイツワリを忌避するのか。
それはひとえにイツワリの生態によるところが大きいだろう。

イツワリの栄養源は未だもって完全に解明されてはいないがイツワリの言動や生態を鑑みるに
“負”のエネルギーそのものだと言われている。
故にイツワリは自身の巣を作り、そこで殺戮を楽しむことで、殺害されたものが発生させる負の感情を食っていると思われる。

ここで重要なのが魔法使いは死なないという事実だ。

いくら拷問しても、いくら殺しても、魔法使いは死なない。
負のエネルギーを摂取するにこれ以上の餌はない。
これは即ち、食べた側から実を成す木と同等だ。
故にイツワリは最終的には魔法世界に侵攻し営巣する。

故に、巣に引き摺り込まれた魔法使い達は『バニッシュ』を選ぶ。
消失の魔法、自己の存在否定だ。
姿を消す魔法の究極。

だが最も、コトワリ機関はそれすらも許さない。
なぜなら魔法使いの金型とも言える◾️◾️◾️
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>>一部不適切な思想、及び表現の為規制。
からだ。

またイツワリの不可解な在り方の一つでもある
人間を宿主として定めるその生態に関しても
述べていこう。

イツワリは魔法界の存在でありながら、
人間世界を拠点として行動する魔法生物である。

それというのも
そもそもこの魔法界には『偽り』という概念が存在しない。
なぜなら魔法の力を以てすれば『偽り』も『真実』になるからである。
つまり魔法世界に全て『真実』の領域であって
“イツワリ”が介入できる余地がないのである。

だがそのイツワリが形をなし、
存在しうる人間界はその力を蓄えるのには些かの不足もない。
そんな彼らイツワリが力を蓄え、“嘘を誠にした”状態であれば
『真実』として魔法世界に介入できる。

本来水棲の寄生虫が一度陸生の生物を最終宿主とするようなものだと思ってもらっていいだろう。
ハリガネムシは本来水棲であるが、魚類に寄生しその魚類を捕食したヤゴに寄生し、ヤゴはトンボになり、カマキリという陸生生物に寄生し成長し切った後、宿主を入水させまた卵を産む。
それと同じように“イツワリ“は魔法界で発生し、人間界の噂に寄生し、そして人間に寄生し、その存在を確固たるもの、『真実』へと変態して魔法世界へと侵攻する。そしてそこで株分や卵を作り人間世界に放出する。

ここまで語ってきたのは、魔法使い達からすれば何一つの価値のないものである。
人間が、ゴキブリの生態を聞いて何も思わない、むしろ嫌悪しかしないのと同じようなもの。
このレポートを読んでいる人がいるということは“私と同じように“人間が紛れ込んだということだろう。
心の底からご愁傷様だ。このふざけた世界で生き抜いて行くために必要なのは心の底からこの世界を愛せるほどの花畑を頭に咲かせなければならないのだから。
でももし、君に帰還の意思があるのなら、この世界に招かれた理由を君なりに思考するといい。
思考を止めれば、心も淀み、濁る。
思考することを止めるな。
それがこの世界で一番肝要だ。

そして最期になるが、
一番気をつけなくてはいけないのはコト◾️リ機◾️を信じては…

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